山越え谷越え、
夫と二人で、ひとまずはたどりついた、この地。
こうして、心地のよい家で、
一年を締めくくり、新たなる年を迎えられることの幸せ。
日本に生まれて育ち、
米国で長い歳月を過ごし、
そして今、インドにきた。
天竺、と呼ぶにはあまりにも、
あまりにも世俗の渦のなかで、
誰も、先のことなど、知りはしないのだ。
だから躊躇などすることなく、
歩いてゆく足がある。
聞きわける耳がある。
嗅ぎ分ける鼻がある。
見極める瞳がある。
そして、つかみ取るこの手のひらがある。
自分を、慈しみ、たよりにしながら、
もっと強く、たくましく、やさしく、懸命で、ありたいと願う。
大晦日の今日は、夫と二人でLeela Palace Hotelのスパへ行った。上の写真は、ホテルのガーデン。わたしの大好きな木、「旅人の木」の前で。この謎めいた服装は、インドのラジャスタン的ファッション。むやみやたらとセーラー服のスカート丈を長くしていた中高時代を彷彿とさせる着心地である。
アーユルヴェーダのマッサージは、今時、あちこちで受けられるが、「アーユルヴェーダ風」であって、本格的(医学的)ではないところが多い。去年の秋、ケララのホテルで受けたときと同じ、ここはドクターがあらかじめ問診してくれて、かなり「本気」であった。トリートメントはスペシャルパッケージを頼んだのだが、女性二人掛かりで全身をくまなくマッサージしてくれて、もう極楽。ジャクージーもスチームサウナもあり、夫もわたしも至福のひとときを過ごした。
夜は自宅に戻り、白ワインで乾杯をして、モハンの手作り夕食を。今、10時20分。日本は既に2006年。アメリカはまだもうしばらく。
2006年も、みなさん、どうぞよろしくお願いします。