ムンバイ(ボンベイ)といえば映画の都。「ハリウッド」をもじって「ボリウッド」と呼ばれていることは、ご存知の方も多いと思う。年間映画製作数が何本で上映本数が何本かといった具体的データはさておき、相当数の映画が撮影されている。
ムンバイの北部に映画村のようなところがあって、以前は観光客も訪れることができたようだ。数年前、初めてムンバイを訪れたときに行ってみようと思ったのだが、一般客の立ち入りは禁止されているとのことだった。現在はどうなのだろうか。
なんだかはっきりしないことばかり書いているな。更には、このレポートをメディア情報に入れるべきかどうかも怪しいところだが、「芸能」というカテゴリーを設けてみたので、ふさわしい話題かとも思った次第。
今回、我々はTaj President というホテルに滞在している。ここのタイ料理レストランはなかなかにおいしい料理が味わえて、わたしたちのお気に入りである。そんな話はさておき、このホテルのインド料理レストランで、本日映画撮影が行われていた。写真はその様子である。
インドで人気のあるセクシー系の女優 Bipasha Basu がいた。彼女がBipasha Basu という名前であること、また有名な女優であることは、その場に居合わせた野次馬の一人に聞いた。
それにしても、さすがにインドだけあり、撮影中もあまり緊張感がない。レストランの一隅では、一般のゲストが普通に食事をしているし、たまに携帯電話がぴゃらぴゃら鳴ったりして「カット!」となったり(みんな、ちゃんと電源切ろうよ!)、ゆるいムードだ。わたしがレストランの入り口あたりで、撮影の様子をうかがっていたら、撮影を終えたBipasha Basu が傍らを過ぎた。
美しい!
同じ人間の、同じ女として生まれて、どうしてこうも違うのだ。なんだか、違う「種」の動物を見ているみたいだ。野次馬氏は、「彼女は……信じがたいほど美しい!」と取り憑かれたような表情でわたしに言い残し、彼女のあとをふらふらと付いて行った。