今夜は、先日入会したOWC (Overseas Women's Club)の企画の一つ、"Sundowners"へ参加するべく、Windsor Sheraton Hotelのバー、Dublinへ行く。
毎月、最終金曜日の夜は、伴侶を伴ってバーに集まりましょう、夫を紹介し合いましょう、という気軽な企画である。子供のいる家庭も多く、会員の数に比して参加者は少ないと聞いていたが、それはそれで、出会った人とじっくり話ができていい機会である。
わたしたちは、早めに夕食をすませ、徒歩なら10分ほどのところだが、ここはバンガロア、歩く訳にもいかず車でホテルに向かう。バーの入り口でOWCのメンバーだと申し出ると、すでに会員たちが集っているバーの一画に通される。
会う予定にしていた、日本人女性のエミさんと、彼女の夫ショーン、その同僚の女性テレサ(出張でNYから来ている)とテーブルを共にし、乾杯。アルヴィンドは家を出る前から、
「今日はマティーニを飲むのだ」
と張り切っていたが、お気に入りのライチーマティーニがメニューにあると知って、一段とご機嫌である。
夫がショーンとインド経済について話している間、女性陣はテキスタイルだのジュエリーだのといったショッピングの話題にニューヨークの話もちらほら。マンハッタンが遠く、懐かしく思われる。
やがて、やはりニューヨークから赴任して2週間ほどだというエリックとその友人が参加。エリックはLeela Palaceの近くに住んでいて、たまたま昨日木曜日、朝食を食べようとホテルに足を運んだところ、ダイニングのそばのライブラリーバーで、OWCの毎週恒例Get Togetherをやっているのを目にして潜入。エミとも知り合ったようだ。
男性とはいえ、単身赴任とあれば、OWCのような組織に参加することは心強いに違いない。一応は「駐在員夫人」を対象にしてはいるようだが、男性の入会も受け付けているようで、彼も次回、申し込むとのこと。
彼はかつて、日本にも長期滞在したことがあるらしく、日本語も少し話せる。現在の仕事に就く前は、マンハッタンでイエローキャブのドライヴァーをしていたというキャリアの持ち主だ。
みなそれぞれに、「住み慣れないインドに住んでいる」という大きな共通項のもと、拠点となっている町や、仕事、その他において、更なる共通項を持っている。だからまた、今夜も話していて、とても楽しい。3時間半あまり、飲んでしゃべって、喉が枯れてしまった。
コンパクトな町、バンガロア。味わい深い出会いに満ちている。