なんだか、めまぐるしいのである。さほど有閑ではないマダムなのである。
というのも、26日(日曜)深夜の便で、母と妹は帰国するのであるが、我々夫婦もまた、同じシンガポール航空便でシンガポールまで行き、母たちとはチャンギ国際空港で別れ、香港へ行くのである。夫の仕事の都合である。妙にタイミングがいいのである。
香港に滞在した後、インドに戻ってくるのならまだ気も楽なのだが、一週間の滞在後、我々はサンフランシスコに飛ぶ。それでもってなぜか米国で数週間のヴァケーションをとることになった。
夫が新しい仕事を始めるのが5月初旬。つまり来月一カ月は休暇兼準備期間にしようということが、最近急に、決まった次第。
米国永住権の保持の問題を含む所用のため、米国には5月までに必ず訪れる予定だったのだが、用事をすませたら、米国の帰りにヨーロッパのどこかに立ち寄りたかった。パリあたり。
ところが夫がインド国籍保持者につき、毎度おなじみ欧州観光にはヴィザを取得せねばならず、その手続きが面倒で、米国旅行と相成った次第。
サンフランシスコに数日泊まった後、ハワイのカウアイ島に一週間滞在。それから再びサンフランシスコに戻り、またしてもナパのワイナリーなどを訪れて数日を過ごし、今度は東海岸、ニューヨークへ。久々のマンハッタンで1週間を過ごしたのち、バンガロアへ戻ってくることになった。
で、戻ってくるのが来月の22日。ちょうど一カ月後である。
長期旅行、不在ゆえ、いろいろと準備も必要で、毎夜、ホテルのブッキングやらレンタカーの手配やら、なんやかんやで慌ただしい。なんだかもう、望んでいた以上に、さすらいな日々である。
そんな最中の今朝。妹が行きたいというラッセルマーケットへお出かけである。朝は魚市場もあいているので、毎度おなじみの「マナガツオ」とエビを購入。今夜はマナガツオの唐揚げと、エビのカレーでシーフードな晩餐だ。
妹が、マダムな姉のお買い物風景を激写。白菜やキャベツは、わたくしのお気に入り。醤油風味で味付けされ、週に一度は食卓に。右の写真。青いシャツは、散髪したばかりで襟足すっきりな家政夫モハン。手前の兄さん、市場に不似合いな、ボリウッド的風貌で何を買う。
マーケット入り口付近のフラワーショップ。ここではガーベラや月下香などをよく買うのだが、今日は白のグラジオラスを。麗しい。ラッセルマーケットのあとは、コマーシャルストリートを散策。妹はサンダルなどを購入。右の写真は、路地裏にある怪しげなテイラー。この間、マイソールで買ったサリーのブラウスを仕立ててもらっていたのを、受け取りに行ったのだ。意外に、ちゃんと仕上がっていた。
ラッセルマーケット、コマーシャルストリート散策で、すでに時計は正午を指している。そろそろ、昼時だ。ランチは自宅で食べようと思う。が、帰る前に、ジョージアのスタンドでマサラチャイを。店頭で煎れてくれるチャイ屋のお茶に比べると味はおちるが、そこそこおいしい。なにせ1杯7ルピーだしね。安。
自宅へ戻ると、すでにアルヴィンドと母が二人でランチを始めていた。そこには共通語なき会話が展開されていた。おいしい食べ物が目の前にあれば、ひとまずは言葉不要のようである。
ランチを終えたあとは、なんとなく、オベロイホテルへ。つくづくホテル好きな一家である。
庭を歩いていると、マンゴーの実、などを発見。今日もまた、心地よい風が吹いている。3人で、ぷら〜んぷら〜んと歩く。どのホテルもそうだが、ガーデンを歩いている人は非常に少ない。ビジネス客が多いせいだろうか。いや、夏で暑いからか。
確かに暑いが、日射さえ避ければ、木陰は非常に気持ちのよいものである。
散策のあとは、またしてもカフェへ。ここの「ノンアルコール」なカクテルは結構美味。妹はココナツミルクとパイナップルジュースのピナコラーダ風を、母はライチー&ココナツウォーターを、そしてわたしは南インドのコーヒーを。
さて、夜にはスジャータとラグヴァンもやって来て(本当にこのごろは家族親戚付き合いが多い)、6人で晩餐。スジャータは明後日からデリー、ラグヴァンは学会で米国へと、彼らも毎度慌ただしい。
ちょっとピンぼけだが、写真はエビカレーとマナガツオのフライ。日本勢にはフライに塩味が不足していた様子だが、カリッと香ばしく揚がっていてわたしは満足であった。
塩は自分でふってくれ。