夕暮れ渋滞信号待ちの、
持て余して車窓から、
地上の騒ぎとは裏腹の、
見上げる天空の寂として、
ひしめき合うバスから、
沈黙の横顔は溢れ、
鴉の啼き叫び、
椰子の葉は揺れ、
椰子の葉は揺れ。
……土曜日、といえども、落ち着いてはいられぬ一日。昼間はあちこちへ買い物に。書きそびれていたが、今週から「新しいドライヴァー」になったのだ。半年前に結婚したばかり、という好青年ラジャン。以前のラヴィよりは遥かによい。
首尾よくドライヴルートを決めてくれ、ロス時間少なくして買い物終了。
さて、夕方には伯父のランジットが到着。しばらく我が家でくつろいだあと、IIS(インド科学大学)のキャンパスにある、ヴァラダラジャン家(スジャータ&ラグヴァンち)へ赴く。
すでに我が家の家政夫モハンは午後早いうちから駆り出されていて、バーベキューの仕込みに余念がない。何度か回を重ねた今日は、焼き加減も絶妙で、我が家でも近々バーベキューパーティーでも、開こうかと思う。
さて、ヴァラダラジャン家には、ヴァラダラジャン父、ラグヴァンの弟マドヴァンと妻のアヌパマ、コルカタから訪れているラグヴァンの甥ラホール、それにラグヴァンの教授仲間とその娘などが訪れていた。
ところでアルヴィンドが着用しているのは、エミ&ショーンから誕生日にいただいた、インドクリケットチームのユニフォーム。ショーンとお揃いなのだ。
超アカデミック一族と、超ビジネス一族の、噛み合っているんだかいないんだかわからない会話の中に紛れて、白ワインおいしく、バーベキューの、特にサツマイモ、おいしく、黙々と食べた。
「ゆっくりと、ひとりで過ごしたい」と思う一方で、個性の強い面々が揃った親戚との会合は、見逃すに惜しく、毎度楽しい、あるいはおかしな話が聞けるのがいい。
ところで月曜日、ラグヴァンの友人の娘が結婚するらしい。ミホも興味があるなら、おいでよ。と誘われた。ので、参加することにした。招かれてもいないのに、参加してしまえるインドの結婚式。
ちょうど、インドの食に関する記事を依頼されたばかり。結婚式での食事の風景は、いい取材の材料になるかもしれない。楽しみだ。