■土曜日。夫は仕事をしている。わたしは、午後から再び、書棚の片付け。本を詰め込むだけ、なら容易いのだが、あれやこれやを、開いたり、閉じたり、するものだから、時間がかかっていけない。
■書棚だけでなく、書斎のクローゼットも、使い勝手がいいように片付けようと思うと、これまた時間がかかる。正味あと２、３日は必要か。来週中には完了させたい。
■アルヴィンドは火曜から、１泊２日でスリランカのコロンボに出張だ。スリランカと言えば、逆三角形のインド国土の最南端（頂点）の、ほんの右側（東側）に寄り添うように在る、九州よりも大きく、北海道よりは小さい島だ。
■「ミホも一緒に行こうよ」と、相変わらず誘われていたのだが、今回は、あれこれとやることもあるので、よしておいた。直行ならば空路１時間半と近いのだが、直行便の数は少ないらしく、帰路はチェンナイ乗り換えで数時間かけて戻るとのこと。
■スリランカ、といえば、セイロンティー。仏教徒が多い国でもある。
■政府軍と反政府ゲリラ（LTTE: タミール・イーラムの解放のトラ）との内戦が、この７月より再燃したばかり。出張に行くには喜ばしい場所ではないが、今の世の中、そういうことを気にしていては、もう、身動きが取れなくなる。
■数日前も、マハラシュトラ州（ムンバイのある州）でテロが起こり、多数の死者が出た。ムスリム（イスラム教徒）が多く住むエリアが攻撃された珍しいケースらしい。犯人はまだ特定されていないようだが、ヒンドゥー過激派によるものとみなされること必至で、宗教間の対立は、滞ることなく、続いてゆく。続いてゆく。
■明後日は、９月11日。あれから５年。2001年のあの日周辺は、わたしたちにとって、大きな転機となる事柄が頻発した。生きてゆく上での、さまざまなことがらの、優先順位がパタパタと入れ替わった。その結果、わたしはここに導かれている。
■夜は久しぶりに、ヴァラダラジャン夫妻（スジャータとラグヴァン）が夕食に。マダムは久しぶりに「特製チキンの丸焼き」を焼く。丸ごとチキンをきれいに掃除して、塩こしょうを揉み込んで、オリーヴオイルとバターを表面に塗り、オーヴンで焼くだけ。
■ガーリックもホイルに包んで焼く。内臓類も一緒に焼いて、ガーリックとともにグレイヴィーソースに混ぜ込むと、格別だ。米国時代からのお気に入り、簡単、豪快、おいしい料理。
■上の写真は、ゴルガッパ (gol gappa)と呼ばれるインドのスナック。スジャータが持って来てくれた。空洞のスナックは店に売っているものだが、具は彼女のお手製。
■まず、スナックに穴をあける。そこに、イムリ（タマリンド）のソースをちょっと流し込む。そして茹でたジャガイモを少々入れ、最後にマサラ（スパイス）たっぷりの液体を流し込む。液体が漏れないうちに、急いでガブッと一口で食べる。
■ユニークかつ、なかなかにおいしいスナックなのだ。マサラたっぷりの液体が、身体にいいらしい。しかし、露店ものは、水のクオリティが心配なので、お腹の弱い人は避けた方がいいとのこと。
■去年、移住直前にデリーへ行った折、立ち寄ったスナック屋。ここのチャートはおいしかった〜！ かようなスナックは、主には北インドのものなので、バンガロールではおいしいものが食べられないのだ。
■食後は、みなでUSオープンを見る。ロシア人とスイス人が、試合をしている。わたしはあまり関心がない。ニューヨーク時代、アルヴィンドに無理矢理誘われ、試合を観に行ったことがあったが、あまりの暑さにくたびれて、途中で一人で帰った。
■今日、片付けのときに発掘したスワロフスキーのビーズを取り出し、携帯電話のストラップなどを作りながら、見る。なかなかに、きれいなストラップができた。
■先日から、インドは祭りのシーズンで、しょっちゅう、あちこちで大騒ぎだ。アパートメントコンプレックスの敷地内に身を置いていると、ただ緑が揺れ、鳥がさえずり、平和ではあるのだが、外はいつもに増して、騒がしい。
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●『街の灯（まちのひ）』坂田マルハン美穂著
発行当初、著者自ら大量に買い占めすぎた著書、『街の灯』の在庫が結構あります。自分で言いますが、いい本です。あんまり売れなかったけど。眠らせておくには惜しいので、割引価格（200ルピー）で販売しています。バンガロール在住の方は、我が家ドライヴァーがお届けします。amazon.co.jpでも、まだ売ってます。詳細はメールでお問い合わせください。[email protected]
■AMERICA CLUB アメリカで暮らす：ガイド記事連載
米国十年在住の経験を生かして、インド移住後もガイドとして執筆中。アメリカ移住を考えている方への参考になります。
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