昼過ぎ、ムンバイに到着。夜遅く、日本から到着するクライアントを迎えに行くまで、しばらく時間があったので、ホテルにチェックインしたあと、街へ出る。
そうして、下見に行ったはずの店で、しかもバンガロールにも支店があるはずの店で、買い物などをする。
ムンバイは、思ったほど暑くなく、結構過ごしやすい。でも、車のドライヴァーは暑い暑いと言っていたので、実は暑いのかもしれない。
一人、車窓からムンバイのとんでもないスラム街などを眺めながら、なんで、この国に住んでいるのだろうと、相変わらず、思う。この国では、あれこれと思案する暇(いとま)なく、流れるように走るように、暮らしているのがいいのかもしれない。
インド。
インドと言えば、ハウスインドカレーで、
インドと言えば、インドの山奥で修行したレインボーマンだった。
インドに来ると、人生観が変わるだのなんだの、
旅人の多くが説教臭いことを口にして、全く辟易してしまう、そんな国だった。
敢えて避けるようにしていた国だったのに。
来てはならないような気がしていたのに。
なんやかんや言ってるけど、ほんと、ひどい国だわ、ここは。
なのになぜ、ここに住みたいのかしらん。
それは、伴侶がインド人だから?
……。
そう思えれば、それもまたいいのだが、それだけでは決してない。
「ご縁」を「ご縁」とする理由は、原因は、いったいなんなのだろう。
それは、どこから来るのだろう。
秋風が吹いている訳でもないのに、なんだかおセンチ。
今、「おセンチ」とキーボードに打って変換したら、「汚染地」と出た。
うまい!
まさにその通りよ。ムンバイは。川は臭うは空気は悪いは、実に「汚染地」。
そんなわけで、そろそろシャワーを浴び、寝ようかと思う。
さて、明日から、がんばろう。