クリスマスである。おなじみのアンサナ・リゾートへクルマを走らせる。ここのスパのことはすでに何度か書いたが、ことに夫がお気に入りなのだ。
フェイシャルと、タイ式マッサージの2時間パッケージを予約。ハニーも男子ながら、フェイシャルとマッサージを。ボディスクラブやボディラップもあるけれど、フェイシャルがことのほか気持ちよいのだ。
実はわたしが日本にいる間、彼は一人でここへ来て、やはりフェイシャルとマッサージをしてもらったらしい。ちょっとかわいい。
町中から車で45分ほどで、静かなリゾート地に到着。町中の大騒ぎとは隔絶された、静寂の地である。そよ吹く風を受けながら、小鳥のさえずりを聞きながら、木の葉のそよぎを感じながら、心地のよいマッサージに今日もまた、極楽気分である。
クリスマスの夜とはいえ、特に予定はたてていなかったものの、せっかくだから外で食事をと、TAJ WEST ENDのヴェトナミーズ、BLUE GINGERに予約をいれる。
このオープンエアのレストラン、夜の雰囲気が格別によいのだ。
今日はサリーではなく、インド・デザイナーズのスカートを履いて(日本じゃちょっと、履けない感じ)のお出かけ。よりおデブに見えるのが玉に瑕だけど、インドなのでいいだろう。
さて、BLUE GINGERではインド産スパークリングワイン(結構おいしい)で乾杯し、無事、インドでの一年を過ごせたことを祝し合う。
生春巻きや、ロータスの茎のサラダ、そしてヌードルに魚のスチームを注文。魚のスチームは、丸ごとのホワイトスナッパー(鯛の一種)を香草や醤油風味で味付けたもの。繊細な味わいで、とてもおいしい。
食事の後は、ホテル内の裏庭を散策する。このホテルの庭は、野趣に満ちていてとてもすてきなのだ。ことに結婚式やイヴェントの際のライトアップがすてきで、今日もひょっとして……と期待していたのだが、期待通りに結婚式が行われていた。
さまざまな色の灯りに照らされた木々の様子が幻想的。人工雪が舞い、まるでおとぎの世界である。
去年の11月、米国からインドに移り、このホテルに滞在しながら、生活拠点を決め、バンガロール生活をスタートさせた。あのころから書き始めたこのブログも、いつしか1年を迎えていた。
去年の今を遡って読めば、遠い昔のことのようでもあるし、ついこの間のことのようでもある。確実に、時間は積み重なり、わたしたちは歳を重ね、経験を重ね、また少しずつ、たくましくなってゆく。
さて、明日からはまた、束の間ホリデー気分を一掃して、仕事に復帰しなければ。