気がつけば、4月である。
31日は、9時ごろまで、引っ越し業者の運び込みが続いた。開封できるものはすべて開封してくれ、ともかくは、とてもよい仕事をしてくれた。
このWRITERという業者。米国からインドに移住した際、米国で頼んだ引っ越し業者がインド国内の提携先として利用していた業者で、そのときの対応が結構よかったこともあり、今回も頼むことにしたのだった。
営業担当者は、なぜか古典的な英国英語を話す。無闇矢鱈と丁寧な対応だ。引っ越し当日のスーパーバイザーは、「プリンプリン物語」のカセイジンに酷似していた。
31日は、荷物が運び込まれている間、ホール(リヴィングルーム)のライブラリースペースの本を整理した。
1日は、途方に暮れるほど混沌としていたキッチンを片付けた。夕飯は、TAJ GATEWAY HOTELにある、おなじみのKARAVALLIでケララ州のシーフード料理を食べた。
そして2日、今日は、マスターベッドルーム(主寝室)で衣類の片付け。米国から捨てきれずに持って来たTシャツ類の多さに愕然とする。インドではTシャツよりも、インド綿のサルワールカミーズがいい。
着ない衣類は寄付しようと、「寄付用段ボール」を用意した。
ところで、ダイニングルームのペンキ塗りはまだ未完だ。
なぜここだけそんなに時間がかかるかといえば、ロフト部分の表面や階段部分を「木」で作ったせいである。
木肌を滑らかに見せるため、表面を磨き、セメントのような塗料を薄く2度塗りし、そしてペンキの下地、ペンキ塗り、という行程を踏まねばならない。セメント様の塗料が乾くのを、待たねばならないのだ。
本当は、今日、かなり進展するはずだったが、塗装職人が「頭痛」のため早退した。毎日ペンキの匂いをかいでいれば、頭痛のひとつやふたつ、するだろうというものだ。
もう、すでに引っ越したし、あわてて仕上げてもらうこともないので、丁寧に進めてもらう所存である。
庭の花は、育っている。夕暮れ時の庭への水やりは、わたしの仕事だ。米国時代に買っていた大きな麦わら帽子(著しく変形しているが)を被り、ホースで水を撒く。
昼から夕方へ移り変わる時刻。風がとたんに涼しくなり、緑の匂いが立ちこめる。水撒きは、楽しい。
毎日、何種類もの蝶が遊びにくる。夕べは、カエルが来た。
ホールのシャンデリアはまだ届かない。だから夜は、暗い。
今夜、新居初の夕食は、キャンドルライトのもとで。それはそれで、いい感じではあった。
ちなみにメニューは、手羽先の煮付け、インゲンのソテー、ポテトのグリルであった。おいしかった。
家政夫モハンはよく働いてくれている。が、引っ越しという特殊事態に際し、いかに言葉が通じないことが不便かということを、もう、いやというほど痛感した。
脱力のエピソードがごまんとあるが、書いているときりがないので、割愛。
さて、明日は書斎の片付けだ。こまごまとした買い物もある。夫は明日からムンバイ主張。一人で集中して片付けをするには好適だ。
家もとっ散らかっているが、脳内もとっ散らかっている。我ながら、ひどい文章を書いていると思う。
今週末には、人を招ける程度には、片付くはずだ。
ぼちぼち、がんばろうと思う。