確かに疲れていた、ということもあるが、それにしても。
夕べほど熟睡できたのは、久しぶりのことだった。
新居は、風水的にもいいような気がしていたが、
一日過ごしただけで、いい場所だということが実感できた。
6時すぎに、小鳥たちのさえずりで目を覚ました。
網戸にして寝ていたのだが、風がひんやりと冷たく心地よく。
まるで森の中のキャンプ場にでもいるような、そんな目覚めだった。
庭に椅子を出して、朝のお茶を飲む。
木々に囲まれているだけで、こんなにも爽やかな朝だなんて。
ブーゲンビリアの花びらが舞い降る。
さまざまな小鳥が舞い飛ぶ。
遥か天空を鳶が舞う。
まだまだ、後片付けはたっぷりあるけれど、
夫もわたしも、一日中、とても幸せな心持ちだった。
いろいろなことが、有り難く。