友人の紹介で、新しい使用人が来るようになった。モハンが1カ月の休暇を取るので、当面はその間の「穴埋め」としての雇用なのだが、英語可能で優秀な使用人を見つけたいと、常日頃から切に願っていたわたしとしては、彼女の仕事次第では、長期間働いてくれることを望んでいる。
言葉の問題、生活習慣その他の著しい違いなど、諸々の、簡単には書き尽くせない出来事が多発して、我がインド生活の一番のストレスが使用人事情と化してしまっていたここ半年あまり。
今はまだ、「現在進行形」であるため、詳細を綴ると感情が決定的になってしまう。従ってはほとぼりが冷めたら自らの反省点も含めて、きちんと綴りたいと思っている。
シャンティは現在フランス人駐在員宅で働いており、午後数時間のみ、我が家に来てくれることになっている。四六時中の使用人は不要だと思っているわたしには、好都合である。
寝泊まりされずに「通い」というのも、好ましい。
すでに今日で3日目だが、掃除洗濯そつなくやってくれている。今日は明日のハウスウォーミング・パーティー(引っ越しパーティー)のための料理を下準備してくれたのだが、なかなかに手際もよく、味付けもいい。
それよりなにより、言葉が通じる。それがすばらしい。
これまで両手両足に筋力トレーニング装置を付けて生活していたのが、ふっと取り外されたような開放感だ。これまでの経験上、決して楽観視をするつもりはないが、言葉が通じるその楽さだけで、もう、幸せである。
今後の我が家の使用人事情については、諸事情を慮りつつ、対処して行きたいと思う。と、なんだか歯切れが悪いのである。
夕べ、デリーから義父ロメイシュと義継母ウマがやってきた。予定より1週間の遅れであったが、わたしとしては実に助かった。
米国帰国以来のここしばらくは、移転直後の雑事の名残があれこれとあり、新しい使用人だのガーデニングだの、なんだかどたばたとしていた故。
今日は土曜日。
午後、ウマは静かに読書。
パパとアルヴィンドは庭でビールを飲んでいる。
そしてわたしはといえば、喧噪のラッセルマーケットへ。
なにしろ、明日、ハウスウォーミング・パーティーである。料理はモハンによる北インド、シャンティによる南インドの組み合わせでいくことにした。
そのための買い出しと、引っ越しのプージャー(儀式)のための買い物に出かけたのだ。
パーティーは午後1時からだが、プージャーは家族だけで12時から1時間弱、行われる予定。
フルーツやココナッツ、ターメリックにヨーグルト、ジャスミンの花、牛乳を沸騰させるための新しい鍋、その他、祭司から指定された素材を集めるのに一苦労。
ラッセルマーケットの片隅にある玩具店で、バドミントンを見つけたので、庭で遊ぶために買った。
今が盛りのマンゴーもたっぷりと。
ところでこの左の写真。
義両親からヴァラダラジャン家と我が家へのお土産ライチーである。
デリーでは、ライチーが大量に出荷されているのである。
だからって、これは多すぎるんじゃないかと思うのである。
でも、親の愛を感じて、ありがたくいただくのである。
●蚊対策に、植物を植えてみる。
今日もまた、ガーデナーが来た。なぜなら「追加注文」をしていたからだ。最近、蚊が多いので、なにか対策はないかとガーデナーに訪ねたところ、「モスキートプラント (Mosquito Plant) を植えてはどうか?」と言われたのだ。
それを植えると、蚊が部屋に入って来ないという。
それは、除虫菊のようなものかしら。
なんだかよくわからないけれど、試してみる価値はありそうね。
ということで、12本注文し、庭の随所に植えてもらうことにしていたのだった。
見た目を確認した訳ではないが、まあ、いいや。と深く考えずにいたのだが。
今朝届いたその植物を見て、目を見張ったね。
すごくへん。
アンテナみたい。
かなり、目障り。
聞けば、この植物が「蚊を集める」効果があるため、部屋には入って来ないというのだ。
それって、どうなの?
よその庭の蚊まで、むしろ集めることになるんじゃないの?
さまざまに疑問は残るが、まあ、実験である。どうなるんだろう。果たして屋内へ侵入する蚊は、減るんだろうか。
さきほど、インターネットで調べたところ、モスキートプラントには、ハーブのような香りのよいものがあるらしい。それらは確かに除虫菊的に、蚊をよせつけないらしい。
そっちの方がいいなあ。
インドにはないのかしらん。
さて、夜はラグヴァン&スジャータもやってきて、6人で夕食。明日のパーティーにも、もちろん彼らはやってくる。日曜日、よき一日でありますように。