そよそよと涼風が吹く。今朝は少し肌寒いくらいだった。
インドに来て4回目の日曜日。のんびりとすごすひととき。庭師のおじさんが、せっせと庭の手入れ。そして女の人が掃いてゆく。きれいになった庭に、またも隣の大樹の枯れ葉がはらはらと舞い落ちる。繰り返される行動に、少し気の毒になる。
夕方より、またスパへ行く。オイルサーデンならぬ、オイル「トド」のごとく、全身に熱くしたオイルをたらたらと流してもらい、二人の女性が全身をマッサージしてゆく。
血行がよくなったり、身体の調子がととのったり、少しずつ回復しているのだろう。ばりばりと元気になって福岡に帰りたいものだ。
インドにきて、何度も結婚式を見かけた(※注:昨日2007年7月7日は特に縁起がいい日とされ、結婚式が多かった)。
会場は、ホテルもあれば、ガレージのようなところもある。いずれにしても、花々で飾り付けられ、それは美しく、ホテルなどは階段の手すりなども、リボンや花で見事にアレンジされている。
一人のお嫁さんは金ぴかのドレスで、顔は重そうなベールで覆い、二人の女性が手を引いていた。招かれていた若い女性たちは、スタイルが抜群によく、目が飛び出るほど大きく、黒い髪をなびかせ、とにかく美しい人が多い。
ふと、数年前、デリーで行われた娘たちの結婚式を思い出した。時は過ぎて行く。
●雑記:
スパの帰り、車から外の風景を眺める。お昼には気にもとめなかった場所が、夜になると十字架のマークがぼーっと赤く、小さい教会が見える。その近くには、家とはいえない、ぼろ布をかぶせたようなテント風のなかに、たくさんの人が、なにをするでもなく、という感じで、しゃがみこんでいる。
かと思えば、少し先の白く美しいモスクは、明々と明るく、たくさんの人がお祈りに来ている。
モスクの前には、おいしそうな果物を乗せた荷車が、毎日果物を売っている。今度買ってみたい。
人々が、あふれるように歩いている。インドのことを、ゴマ粒くらい、かいま見た感じなのだろうか。何しろ深くって、インドを記すことはあまりできない。