先月の27日以来続いていた視察旅行のコーディネーション業務が本日午後、終了した。昨年以来三度目のこのプロジェクト。今回もまたつつがなく、インドにしてはビューティフルなまでにトラブルなくことが運び、本当によかった。
前半はクライアントの女性と2人行動だったが、後半からは他の人々も加わり、日本人女性5名、インド人男性3名の大人数での行動であった。
昨日の夜は、昨日で仕事が最後となる日本人女性2人を我が家に招き、夫や母を交えて飲む。大半の仕事を終えた安心感からか、ワインがかなり進む。深夜まで、語りながら、相当に飲む。
そして今日。クライアントの女性お2人が夕方の便で発つまで、街巡りに同行する。これまでインド料理三昧だったが、最後はSunny'sでイタリアンを。
インド産Sulaのスパークリングワインで乾杯。昼間のアルコールは、酔いが回りやすい。が、気分がいい。
みなを見送り、ほっと一息ついていたところに、夫から電話。
「新しい携帯電話を買いにいくから、ついてきて」
しばらく夫を無碍にしていた日々が続いていたので、しぶしぶコマーシャルストリートまで同行。
単なる携帯電話ではなく、いろいろと機能のついた、高度な(?)タイプのものを購入するようで、あれこれと時間がかかる。
「これ、どう思う?」
などと意見を求められるが、そもそもかようなガジェッツに関心のない妻としては、どうでもいい気分だ。
ただ、使い勝手の良さそうなもの、くらいはわかるので、そこそこの意見を述べつつも、疲労感がピークに達する我。
が、夫は意に介さず、商品確認に余念がない。お願い。早くして。商品を決めて以降も、インストールだのなんだので、結局1時間あまりも、店頭で過ごす。へとへと。
結局、母には悪いが、夕食は2人で外で食べることにした。
自宅から近いホテル、THE PARKに立寄り、おなじみI-TALIAへ。
またしても、スパークリングワインで乾杯。夕べから飲み過ぎだ。が、「打ち上げ」気分で杯を傾ける。
メニューが変わっていて、以前よりよくなった気がする。
前菜は、クロスティーニ。これも以前とは大幅に変わっていて、クラブミート(カニ肉)にキャビアが載ったもの、生ハムとイチジク、そしてチキンの3種類となっている。
クロスティーニはちなみにインドのイタリア料理店が好きなメニューのひとつで、たいていどのイタリアンにもある。
チキンに関しては、個人的には以前のレヴァーのペーストが好みであったが、これはこれでまた美味である。
印象的だったのが、ティラミス。これは以前よりも大幅に、おいしくなっていた。
ティラミスは、そもそもはヴェネツィアのお菓子。イタリア国内でもあれこれとレシピがあるようで、従っては、国によって、またレストランによって、その製法が異なるため、たぶんが「これが本場の味!」とは決めがたいデザートの一つだと思われる。
ともあれこの味は、わたしたちの好むところであった。
スポンジを使わず、レディフィンガー(ビスケット)をエスプレッソにひたしているところが、大人の風味でよい。リキュールの風味もまたほどよく、マスカルポーネチーズが混ざっているのかどうだかは不明だが、生クリームも美味。
これまで食べたティラミスの中では、5本の指に入るものであった。おいしかった。でも、日本でおいしいとされているティラミスと比べると、この味がどうなんだかは、わからない。
ちなみに、2003年の5月1日にマンハッタンで食べたティラミス(ページの一番下)もまた、個性的で、本当においしかった。このビスケットが、レディーフィンガー。
食べ物の話はさておき、しかし、今回もまたあれこれとインドを知る上でいい経験ができた2週間足らずだった。やっぱり、知れば知るほど、わけがわからなくなる国だ。ここは。
我が不在中、母がいてくれたのは、助かった。アルヴィンドと二人で夕食を食べてくれたり、お弁当を詰めてくれたり。成り立っていない会話を成り立っていると信じてコミュニケーションを図ってくれたり。
仕事の合間を縫って食料品の買い出しに出かけたり、なんだかんだと使用人への指示や雑事も少なくなかったが、なんとか無事に終わって、本当によかった。
さて、これからは、レポート作りがたっぷりと残っている。1カ月はかかるだろう。加えて溜まっている他の原稿もあり、来月、母を見送りにシンガポールへ行くころまで、またしてもみっちりとしたスケジュールだ。
が、合間合間に遊びも織り込みたいものである。
そして10月にはまた米国行き。
いったい、いつになったらインド国内旅行を楽しめるのだろう。モルディブにも行きたい。
こうして月日はどんどん流れていくのね。
さてさて、明日からまた、がんばります。