インドで最も有名なテキスタイル店のひとつ、FABINDIA。インド各地に直営店、フランチャイズ店を持っています。2010年に、創業50周年を迎えた老舗です。
ニューデリーの本店(Greater Kailash)へ初めて足を運んだときには、その色とりどりの布製品を前に、圧倒されたものです。
伝統的なデザインや手法を用いたテキスタイルの数々は、衣類だけでなく、キッチン、バス&ベッドリネン、カーテンなど、多彩な綿製品、絹製品に仕上げられています。
全国に115店舗以上を持つFABINDIAの中でも、わたしのお気に入りの店舗はムンバイのカラ・ゴーダにある店。写真はその店内です。まるで色見本のように、カラフルな布が並べられています。
上の写真はインド移住当初、2005年に購入したものです。古いものですが、参考までに。
当時ニューヨークの百貨店MACY’SのバイヤーだったJohn Bissell氏は、ビジネスで訪れたインドで、そのテキスタイル産業に将来性を見いだします。
1960年に職を辞め、インドに渡り、FABINDIAを創設。15年後、ニューデリーに小売店の第一号店を設立しました。
FABINDIAは、インド全国各地の小村で働く無数の職人たちと直接に取引をしています。職人らに利益が行き渡るシステムを構築しているのです。
伝統工芸を守る職人たちに仕事を発注し、品質を管理する。中間業者を介入させず、直接に買い取り、店舗に出し、安価で販売する。
そのビジネスモデルをして、多くのメディアにもとり上げられるなど、商品だけでなくビジネス面でも注目度の高い企業です。
海外で知られるインドの綿製品と言えば、一昔前までは「安っぽくて質が悪い」という印象でした。
しかしFABINDIAの商品は、安いながらも、「一歩先に進んだ印象」を与えるものが多く、昔ながらのファンが非常に多いのもうなずけます。
確かに商品によっては、柄やデザインに統一感がなく、一貫性に欠けるものも散見されます。しかしながら、最近ではモダンなデザインの衣類なども増え、新製品が次々に見られます。
最近ではインテリア専門店、サリー専門店など、個別の店舗も増え始めているようです。上の写真はバンガロールEVA MALLにあるインテリア専門店。
ソリッドウッド(木製)の家具や調度品など、味わい深いものが多く、クラシックなインテリアにも、モダンなインテリアにもフレキシブルに対応しそうな商品が見られました。
2004年には、オーガニック部門も誕生しました。特にここ数年は、穀物やジャム、スパイス、茶葉など食品が充実していて、わたしもお気に入りの商品が少なくありません。
また石けんやシャンプー、ローションなどの基礎化粧品も販売されています。これらの情報に関しては、また改めてご紹介したいと思います。
興味のある方は、ぜひホームページをチェックしてみてください。
■FABINDIA(ファブインディア)(←Click!)