Japan and India. Working in harmony, passing on traditional craftsmanship to the next generation.(日本語は下に)
I am pleased to announce that I will be a promoter of the "Kyoto Yuzen Saree”. I am honoured to have been given this opportunity on the occasion of the 70th anniversary of diplomatic relations between Japan and India.
Kyoto Yuzen is a traditional dyeing technique that originated in Kyoto during the Edo period. The beauty of nature, reflecting the four seasons of Japan, is painted on silk cloth by highly skilled craftsmen, stroke by stroke, with great care.
Kyoto Yuzen is characterised by its rich colours and lustrous designs, with gold paint and embroidery. On the other hand, there are also creations with pale, delicate colours, expressing an ethereal beauty, and contemporary designs that incorporate a modern sense of style.
I will introduce Kyoto Yuzen from through social media. Please follow my new Instagram account here!
The saree in the photo is Kyoto Yuzen and called “Flowing Water”
このたび、坂田マルハン美穂は、「京友禅サリー」のプロモーターを務める運びとなりました。日印国交樹立70周年の節目に、このようなご縁をいただいたことを、光栄に思います。
京友禅(きょうゆうぜん)とは、江戸時代に京都に生まれた伝統的な染織物です。日本の四季を映し、花鳥風月をはじめとする自然の美が、熟練の腕を持つ職人の手で、一筆、一筆、丁寧に、布の上に描かれます。
京友禅は、色彩に富み、金彩や刺繍を施した艶やかな意匠が特徴です。その一方で、淡く繊細な色合いのもの、幻想的な幽玄美を表現したもの、あるいは現代的なセンスを取り込んだコンテンポラリーな意匠も見られます。
インドは、さまざまなテキスタイル(布地/織物)の起源となっていますが、京友禅もまた、その源はインドだと言われています。
紀元前に誕生したインドの更紗が、大航海時代に世界各地にもたらされ、やがて江戸時代に日本にも到達しました。その更紗が、日本の土壌や文化、日本人の嗜好に沿って変容し、芸術的な伝統工芸品として究極の美を具現化しています。
「京友禅サリー」が誕生した背景には、着物離れやライフスタイルの変化に伴う京友禅の生産量減少が挙げられます。日本の伝統美を、国内だけでなく海外へ認知してもらうべく試みの一つとして「京友禅サリー」が誕生しました。
伝統工芸品の継承に直面しているのは、インドも同様です。わたしはインド移住以来、サリーをはじめとする、インドの伝統的なテキスタイルや、各地の多彩な手工芸品のすばらしさに心を奪われ、これまで積極的に紹介してきました。
時代の変化により、すでに消滅してしまったもの、あるいは風前の灯となっている工芸品は少なくありません。その一方で、ここ数年は、若者たちによるリバイバル(復興)が見られ、希望を感じています。
さて、サリーは1枚5メートルの一枚布を身体に巻き付け、ヒダを作って動きを添えるインドの伝統的な民族衣装です。インドでもサリー離れが進んでいる昨今。「一点一作」の手描き友禅のサリーは、非常に高価なこともあり、インドでどのように受け入れられるかは未知数です。
わたし自身、これから京友禅について学び、さらには京都の歴史や文化、インドとの関わりについての知見を深めたく思っています。
そんな中、わたし自身がこれまでインドで培ってきた経験や、人々との交流を生かしながら、「京友禅サリー」を軸にして、京都の魅力をインドの人々に紹介するお手伝いができればと思っています。
今後、折に触れて京友禅に関する記事を投稿することになると思います。ソーシャルメディアの体裁も徐々に整える所存です。
🇯🇵京友禅サリーの背景
「京友禅サリー」のプロジェクトは、京都工芸染匠協同組合の理事長である竹鼻進氏、および、京都に拠点を置くEIJ株式会社の柴田洋佐氏により、京都府の支援を受けて立ち上げられたものです。
このたびの「京友禅サリー」のプロモーターの任は、竹鼻氏と柴田氏により、お受けしたものです。販売など詳細に関しては、EIJ株式会社へお問い合わせください。
🌸プロモーターとしての展開
不定期での大小のイヴェント開催、ソーシャルメディアなどでの告知など、わたしにできることを、模索しながら、今後、活動を進めたいと考えます。ひとまずは、坂田のサリー専用インスタグラムを開設しました。
2001年、デリーでの結婚式で初めてサリーを着用した日から今日に至る、サリー着用の写真を発掘して転載しています。今後はそちらに、京友禅サリーの情報も掲載しますので、フォローやシェアをお願いします。
https://www.instagram.com/muse.india/
🥻写真で着用しているサリーは、タケハナ染匠による「流水」です。