ひとは、
わたしの目にみえているとおりの、
ではないということに思いをはせよう。
わたしは、誤解することもある。
わたしは、曲解することもある。
わたし、を悲劇の中心に据えることが、
むしろ心地よいこともある。
むしろ容易いこともある。
わたしは、ひとを裁くべきではない。
裁くほどに、偏狭になるわたしに、気づかなくては。
憎むほどに、頑なになるわたしに、気づかなくては。
さもなくば、いつまでも、堂々巡りのまま、
いつまでも、固執して、固執して、
ひとを、かえられるはずもなく、
わたしを、かえることもせず。