日曜の朝、ニューヨークに到着した。バンガロールからドバイまで3時間半。ドバイ空港で5時間待ち。そしてドバイからニューヨークまで13時間。バンガロールを出てから軽く24時間以上がたっている。
やはりニューヨークは遠い。
『きれいブログ』にフライトの模様をレポートしているが、今回は二人揃ってビジネスクラスだったので、それでもずいぶん楽な方だった。
プライヴェートの旅では、たいていエコノミーのチケットをとって、可能な場合アップグレードをしてもらうか、マイレージでビジネスクラスのチケットを買う。今回は夫だけ、仕事の関係でビジネスクラスを手配してもらうことになっていた。
いつも利用するルフトハンザの便にはないのだが、ブリティッシュ・エアウェイにはビジネスクラスとエコノミークラスの間の「プレミアムエコノミー」が存在するフライトもあることから、それにしようかと思っていた。
しかし、夫が旅行会社に問い合わせてみたところ、エミレーツは正規の値段でビジネスを購入した場合、同伴者1名のチケットが半額程度で購入できるサーヴィスがあるとのこと。
エコノミーよりは割高とはいえ、それでもかなりリーズナブル。というわけで、二人揃ってのビジネスクラス旅が実現した次第。エミレーツは自宅、ホテルと空港間の送迎もしてくれるなど、かなりサーヴィスがよい。フライトも快適であった。
さて、空港に到着すれば、思いのほか暖かな風が身体を包む。この時期のニューヨークは、寒暖の差が激しいため油断はならないが、しかし好天に出迎えられてうれしい。
ハイウェイで空港からマンハッタンに向かう車窓の光景。あたりの静寂に、自分まで無口になる。音が少なく、人も少なく、耳鳴りさえ聞こえてきそうな静けさ。たちまち、インドが遠い。
4月のニューヨークを訪れるたびに思い出すのは、初めてこの地を訪れた1996年4月のこと。
今日はドライヴァーがあの日と同じルートでマンハッタンに入った。あのときと同じアングルで、マンハッタンを眺めながら、あれから14年。
最初の2泊は、夫の仕事関係者が手配してくれたミッドタウン・イーストにあるホテルに滞在する。
アーリーチェックインを頼んではいたが、午前10時とまだ早すぎて、部屋の準備ができていない。
荷物を預け、街を歩くことにした。
今日は復活祭。イースター。
五番街ではカラフルな帽子を被った人々が練り歩くパレードが行われた直後だった。
大勢の人々が街にあふれているが、しかし静かである。
インドにいるときには、この街が遠く思えて、「ニューヨーク……」と思うのだが、来てしまうとあまりにもなじみの街で、すぐに時間が戻り、むしろインドに住んでいる自分が幻のようである。いつものことだが。
旅の前は、あれこれとたくさん訪れたい場所がある気がするのだが、来てしまうと、「まあ、また今度でもいいや」というような気にさえなって、普通なのだ。
ランチのあと、ホテルに戻って荷解きをし、湯船に浸かろうとバスタブに湯をはる。と、茶色く濁った水が出てくる。ニューヨークである。
ニューヨークも、そしてワシントンD.C.もそうだったが、水道管が老朽化している場所が多いので、濁った水が出るのは日常茶飯事。ホテルや住居のクオリティに関わらず。
しばらく水を出しっぱなしにして、きれいになったのを見届けてから、水を溜める。ニューヨークである。
太陽の光を浴びたり、湯船に浸かることが、時差ぼけの解消によい。というわけで、長旅のあとはなるたけ街を歩き、ゆっくりと湯船に身を沈めるのである。
夜は、ホテルのすぐ近くにあった「牛角」という日本的焼き肉店へ。
到着初日、焼き肉。
さほど食欲がないといい合いながら、焼き肉。
桜の季節のフェアで、シャンパンが半額だったので、つい注文。
長旅のあとは酔いが回りやすいので、1杯で十分であった。
さて、夫は明日から各所でミーティング。とはいえ半分は休暇。わたしはいつも通りの休暇である。明日は身体を慣らすためにも、気ままに街を散策するつもりだ。
いい天気が続くことを祈りつつ。
インド発、元気なキレイを目指す日々(第二の坂田ブログ)(←Click)
■ドバイ空港のラウンジで。
■ドバイ→ニューヨーク、空の旅。