ついに激写! である。残念ながら日陰だったため、色合いが不鮮明なのが惜しいが、ともあれうれしい。このお兄さん。バンガロールのポリスマンだ。そしてこのアニマルプリント。ヒョウ柄のバイクは、ポリス用バイクである。
どうです? この、ファンキーというか、間抜けというか、個性的なバイク。真似したいようで、決して真似したくない、そんな装飾。一台一台、スプレーでペイントしているため、同じデザインは二つとない感じの。
左上の写真、赤茶色の屋根の、昔ながらの建築物は、バンガロール中心街にあるポリスステーション。喧噪のただ中にあって、長閑な雰囲気を漂わせている。
右上の写真はバイクの拡大図。この「おもちゃの乗り物」的なムードがたまらない。このバイクに二人乗りで市街を巡回するポリスらをしばしば見かけるが、非常に微笑ましい。と同時に威厳が感じられない。いいんだか悪いんだか。
土曜日の夜、わたしは、年に2回開催される「バンガロール日本人会総会」に一人で参加した。
義姉夫婦と義理両親、そして夫は外食する予定だったが、我が家でワールドカップを観戦することになったらしく、出前を取ることになったらしい。
「ミホ、サリーが似合っているねえ」
と、ロメイシュ・パパは喜んでくれる。
義理の両親が以前贈ってくれたネックレスを身に着けるなどの、それなりの心遣いをしてみたが、そこは、気づかれなかったようである。
本日のサリー。
お気に入りのパルーシー刺繍入りサリーだ。
ムンバイの老舗サリー店で、山のようにあるサリーの中から、まさに「掘り出す」ようにして見つけた、「掘り出し物」である。
サリーに関しては、キレイなブログに拡大画像などを載せている。
■派手なサリーに身を包み、日本人会総会。 (←Click!)
このサリーは、着用している本人は別として、近くで見る方がより美しい。
インドは派手派手が多いとはいえ、このようなキラキラ派手なサリーは、昼間のパーティにはあまり向かないので、結婚式など華やかなイヴェントの際に着用となる。
昨年、HDFCのCEOディーパックに招かれたクリスマスパーティの、ドレスコードが「赤い服」だったので着用した。当たり前だが、みんなの赤い服に埋もれて、全然目立たなかった。恐るべし、インドファッションである。
日本の結婚式で、ゲストがこんなド派手な服を着ていたら、大顰蹙かつ伝説に残るであろうが、インドの結婚式では、花嫁はたいてい「超ド派手」に飾られるので、ゲストが少々派手なくらい、なんということはないのである。
というか、「人にどう見られるか」よりも「自分がどんな服を着たいか」が優先なのだ。それはそれで、いいことなのだ。
さて会場では、艶やかなサリーやサルワールカミーズ、レンガー・チョーリーなどに身を包んだ女性たちでいっぱい。
みんな楽しげに、記念写真を撮り合っている。
男性が、霞む。
派手派手が多い中、シンプルなドレスを着ている人たちが、むしろ爽やかで目に優しく、印象に残る。
総会は、総会というだけあり、最初は関係者の方々のご挨拶や事務報告などが行われ、その後、夕食、コーラスの披露、ビンゴー大会、三々五々解散となる。
個人的にいえば、ビンゴー大会が退屈だ。長い。どうしても、席を立ってふらふらとしたくなる。
このビンゴー大会を楽しみにしていらっしゃる方もたくさんあると思うので、くどいようだが、あくまでも、個人的な好みとして、だ。
賞品が楽しみ、というのであれば、短時間で済むラッフル(くじ)でいいのではないかとも思うが、まあビンゴーというのは、あのプロセスがいいのだろうから、これ以上は言うまい。
わたしとしては、既知の方々とのおしゃべりも楽しいが、知らない方とも出会いたいと思う。強いて言えば、駐在員や現地採用、起業家の方々、つまりインドで仕事をしている人たちのお話が聞きたい。
そういう意味では、年始に招いていただいた日本領事館主催の「賀詞交換会」が楽しかった。
などと好き勝手なことを書いているが、もちろんこのパーティも十分に楽しみ、「知らず知らずのうちになみなみと」つがれていた赤ワインを飲み過ぎたせいか、気づいたらかなり酔っぱらっていた。
会の終わりには友人らと、再び写真撮影大会。仕上がりの写真は、いずれもハレーションを起こさんばかりのきらびやかさであった。
いくつものカメラを託され、こき使われ、挙げ句の果て、「撮るの、下手!」などと暴言を吐かれていた殿方、お疲れさまでした。暴言の主はわたしです。失礼しました。
夜も更けて帰宅すれば、義姉スジャータとラグヴァンは、すでに家に帰ったあとだった。
「ミホ、スジャータが焼いたチョコレートブラウニーがあるから、食べなさい!」
とアルヴィンドがしつこく何度もいう。パーティでデザートを食するタイミングを逸していたので、ちょうどよかったと器を開けたら……。
ほんのふた口サイズほど残された、ブラウニー……。な、なにこれ。
「あんまりおいしくてさ〜。ついつい僕が食べ過ぎたんだよ。要らないなら、ひと口ちょうだい」
こ、この男は……。
ともあれ、コーヒーとともに味わうブラウニー。かなり美味であった。またスジャータにレシピを教わらなければ。
日曜日は、夫がリーラのモールにあるビューティーサロンへ髪を切りに行くというので、みなで同行することにした。ウマがテキスタイルショップ、ANOKHIに行きたいというので赴く。
もちろんデリーにもANOKHIはあるのだが、このところのデリーは暑すぎて、カーン・マーケットに行く気がしなかったという。
ところでウマとわたしのインド服の好みはかなり近く、彼女から贈られるサリーなどは、わたしの好みに一致する場合が多い。今日もまた、二人して同じものを買ったのだった。
ロメイシュ・パパも、店内をうろうろとしつつ、自分用のシャツを購入。
試着室の、ウマの、「似合う似合わない」のチェックも怠らない。買い物好きなウマにきっちり付き合うロメイシュ・パパ。なかなかの根気強さである。
ウマが試着しているのを、わたしとロメイシュ・パパ、二人でのぞきこむ。
「これ、どう? 下にキャミソールを着れば、いいわよね」とウマ。
「うん。確かに。キャセロールを着れば、問題ないよ」とパパ。
キャセロールは、鍋ですよ、パパ!
この父にして、あの息子あり! である。
毎度、いい味出している父子である。
ちなみに、夫も義父も、学問的にも、キャリア的にも、優秀な二人である。ということだけは、念のため記しておきたい。
さもなくば、毎度わたしが面白がって書いていることだけを目にしている人からは、本当に、突っ込みどころ満載の間抜けな夫&義父だと思われそうなので。
いや、事実そうなのだが。
みなが何かを買っているのを見て、自分も購買意欲が沸いた模様。
あれこれと物色を始めた。
と、なかなかにステキ柄なシャツを発見。
試着したところ、よく似合う。
お買い上げである。
買い物を終え、書店などに立ち寄った後、インディラナガールで軽くランチをすませて帰宅したのだった。
さて、義理両親との今回の滞在最後の夕食は、義姉スジャータ宅にて。わたしたちはワインを持参して来訪する。と、彼女がまた、手料理を用意してくれていた。
本日お買い上げのシャツを、早速着用してお出かけの夫。壁飾りと同系色で、カメレオン化している様子。
わたくしの手料理です! と言いたいところだが、スジャータ作の美味インド料理だ。特にカボチャの煮込みがおいしかった。びっくりするほど甘いのだ。和カボチャほどほくほくとはしていないが、インドものにしては美味。
最近スジャータは、近所のオーガニック野菜を売る店で、野菜をデリバリーしてもらうようになったらしい。野菜の旨味が違うようだ。
我が家が利用しているのは、NAMDHARI'Sというバンガロール拠点のチェーン店。一時はオーガニック野菜を扱っていると言われていたが、最近はそうではないらしい。
とはいえ、品質は悪くないので、たいていここで調達していたが、今後は新しい店を開拓してみようと思う。
かくなる次第で、瞬く間に過ぎ去りし週末。ともあれ、ロメイシュ・パパとウマが、バンガロールでの十日間を楽しく過ごせたことは、何よりだ。月曜の朝の便で、デリーへ戻る二人。
願わくば、デリーの暑さが落ち着いていますように。
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