本日、チェンナイへ出張だ。仕事は明朝からだが、一日早めに入っておくのだ。本当は、昼ごろ到着して、2年ぶりのチェンナイを、下見を兼ねてあらかじめ巡っておこうと思っていた。
ところがフライトをチェックすれば、早朝発か夕方発しかない。
チェンナイ=バンガロール。なぜ昼間の便がないのだ? と疑問に思っていたのだが、数日前に気づいた。そう。現在、市街と国際空港の間に位置するエリアで、「国際航空ショー エアロインディア2011」が開催されているのだ。
今週9日に始まり、13日まで。昼間は世界各国の飛行機が、上空をアクロバットに舞い飛ぶらしく、当然、旅客機が離発着できる状況ではない。
戦闘機購入を予定しているインドに対し、各国が売り込みをかけているらしい。従来、ロシアやイスラエルがインドへの武器供給源として知られているようだが、今年は特に、米国がインド市場を熱く狙っているようだ。
普段、呑気に暮らしている分には、戦争の匂いがしないインドだが、ここは決して平和なばかりではない、テロだの戦争だのの可能性も普通にある国だということを、改めて思う。
ところでこの航空ショー。毎年この時期、バンガロールで開催されている。世界各国から関係者が集うため、毎年ホテルはいっぱいになる。
さて、毎年注目を集めているのが、この方。タタ財閥(タタ・グループ)会長のラタン・タタ(73歳)だ。操縦の免許を持っている彼。数年前には自ら、米国製戦闘機を操縦して話題を集めた。
日本であれば、周辺の重役が、
「会長、そんな危険な! おやめください!!」
とでも言いそうなところだが、そうでないところがインド。
なのかどうかわからないが。
彼は独身でもあることから、後継者問題が数年前から浮上している。
タタ財閥とは、創業以来約140年間、パルシー(ゾロアスター教)一族が代々引き継いで来た企業。
パルシーについては以前もしばしば記したので、ここでは触れない。
昨年は外国人を後継者にする可能性もあるとの旨、ラタン・タタ会長は言及していた。
いずれにしても、ビジネスマンとしての力量に非常に長けており、カリスマ性の高いラタン・タタ会長を次ぐ人物となれば、その選出も一筋縄ではいかないはずだ。注目を集めることになるだろう。
タタ・グループやゾロアスター教については、毎度いちいち書き残しておきたいことがあるのだが、今日はこれから荷造りをして、夫のための「食事の作りおき」などを準備せねばならぬ。
良妻だもの。
というわけで、中途半端ながら、このへんで。
航空ショーの影響で、空港までの道が渋滞しないことを祈る!