5年ぶりに、バンガロール最大の卸売り市場であるKRマーケット(シティ・マーケット)を訪れた。ここへ来るのは3度目。
先日、「バンガロールのゴミを巡る旅」でリサイクルショップが集まる近所の一隅へは訪れたが、マーケットそのものは、本当に久しぶりだ。
先週のサロン・ド・ミューズで、制作物の素材調達に際し、どこで何が手に入るかを知るためにも、いくつかのポイントを探検しようということになった。
シティ・マーケットはあまりにも「超級ローカル」につき、実際に気軽に足を運べる場所ではない。とはいえ、「一度くらいは、観光気分で訪れたい」という感じの方々も少なくなく、今回、訪れた次第。
あれこれとレポートしたいところだが、やるべきことが控えているので、今日は写真を多めに載せ、軽くキャプションを添えるにとどめておく。
待ち合わせ場所を決めるのにもなかなか困難な、大喧噪の界隈にあるマーケット。
写真で見ると、平和そうに見えるが、実際は、頭上に大荷物を抱えた人々が行き来し、頭部に荷物が激突しそうな場面、しばしば。呑気に写真の撮影などをしている場合ではない。
この市場の目玉は、広大な花市場。宗教用、儀礼用の花々が、それはもう色とりどりに艶やかに、そのあたりを埋め尽くしているのだ。
花の海を巡るうち、それが花なのか、野菜なのか、なんだかわからなくなってくるような、ざばざばとした扱われ方である。
結婚式にも不可欠なマリーゴールドの花。花は、式場のゲートを彩り、会場を彩り、人々を彩り、それでなくても派手なインドの結婚式を、よりいっそう艶やかにしてくれる。
下の写真は、去年行われた親戚の結婚式の模様。
善し悪しはさておき、この実に派手だった結婚式。新婦側がマルハン家の親戚である。これは新郎新婦と、新郎の両親の写真。
元ミス・インディアだったという新郎母の派手っぷりには、脱帽だ。
花嫁を引き立てねば、などというコンセプト、皆無。参列者も、着飾ってなんぼ、である。
などと、横道に逸れている場合じゃない。
お店の人が、「ビンディ、塗ってあげる」と言うので、塗ってもらったの図。
そう。ここでは、素焼きのディアを探しにきたのだが、品質があまりよくないものばかり。マレシュワラムやガンディ・ナガール、チックペットなどといった、昔ながらの商店街エリアを探索するのがいいかもしれない。
上階の鍋釜関係の店は、なんか、怖いのね。工具類もあれこれと、売られている。
さて、超喧噪の市場でエネルギーを消耗した後は、ローカルフード探検……などという根性はない。ランチはきれいなところで味わいたいもの。
先日、アルヴィンドが新聞記事で見つけた新しい店、MONKEY BARへ行くことにした。インド都市部に展開するOLIVE BEACHの系列店。ランチタイムもオープンしている「ガストロ・パブ」だ。
「今日、MONKEY BARへ行くかも」
と、今朝、夫に伝えたら、
「え〜、僕が見つけたのに、僕と一緒に行かないわけ?」
と、不満気に言われたが、下見である。
高い天井が開放的で、テーブルのサイズ、間隔もほどよく、居心地のいいインテリアだ。
平べったくて個性的な見た目。
炭火焼のパテに、ホームメイドのバン。
風味よく、おいしい!
パテはシングル200g、ダブル300gの2種。
200gは多いなと思ったが、完食してしまった。
最近のインドでは、ビーフバーガーを食べられる店は少なくない。
あちこちでそれなりに食べて来たが、この店はかなり好みの味。
こんどはマイハニーとともに来ようと思う。
■MONKEY BAR (←Click!)
食後はコマーシャル・ストリートの裏道探検。先日下見した場所などを、みなさんにご案内しつつ、新しい店を発見しつつ、巡る。
クラフトショップ巡りもさることながら、みなさんに好評だったのは、紳士服専門店。良質のテキスタイルが揃い、カスタムメイドのスーツを作ってもらえるのだ。
詳細は過去の記録に載せている。
■男性もおしゃれに。カスタムメイドのスーツ。 (←Click!)
スーツだけでなく、カジュアルなシャツやパンツ、ジャケットなど、さまざまな素材(布)が揃っているので、お気に入りのパンツやジャケットを持参し、同じものを作ってもらうのもいい。
そんなわけで、視察旅行アテンドの仕事をしているような気分にもなった、濃くも充実した一日であった。