🥻昨今のインドは、若い世代による「Revival(復興)志向」により、伝統が見直される趨勢が顕著です。インドのファッションやライフスタイルの潮流を紹介すべく、2008年に作ったこのブログを再構築することにしました。大半が10年以上前の記事で構成されていますが、徐々に新しい情報も拡充します。
🥻約5メートルの一枚布を巧みに身体に巻き付けて着こなすインドの民族衣裳、サリー。多種の絹、綿、麻、混紡など、布の種類にはじまり、織り、染め、刺繍、紋様など、産地ごとの伝統的な技術も豊かなサリーは、インドの多様性を象徴する衣類です。
🥻わたしが初めてサリーを着たのは2001年。ニューデリーで結婚式を挙げたときでした。以来、その魅力に引きつけられ、2005年11月、インドに移住してからは、しばしばサリー店へ足を運び、無数の布に触れ合ってきました。数多くのサリーを購入したものの、周囲に着る人も少ないことから、着用の機会は年々減少。一方で、日本人を対象に年に数回、『インドのテキスタイルとサリー講座』を実施、ショッピングツアーなども行ってきました。艶やかな「サリー・ランチ」も楽しい思い出です。当時の様子も記録に残しているので、ぜひご覧ください。
🥻2021年、COVID-19パンデミックが明けたころから、「今後はサリーを頻繁に着よう」と決め、パーティやイヴェントに着ていく機会を増やしました。すると半年も経たないうちに、インドの友人知人らからは「サリーを着る日本人」との評が定着しました。
そして1年余りが過ぎた2022年10月には「京友禅サリー」のプロモーターに就任、バンガロールとデリーにて、展示会を催しました。日本とインドの文化や芸術、伝統工芸の歴史には、深い結びつきがあるものが多々あります。テキスタイルもまた、そのひとつ。それらを丁寧に紐解きつつ、ここにもシェアしていきたいと思います。