10月も半ばを過ぎて、ブログの更新も滞りがちだが、仕方ないというものだ。
天中殺っぽい状況は軽く脱し、そこそこ軽やかに生きている。上の写真はサロン・ド・ミューズの模様。そして、初挑戦したカステラの写真。
オーガニックの良質な卵を買ったので、全素材オーガニックもので、カステラを作ってみたのだ。カステラは、夫の大好物でもある。
日本のカステラというよりは、カステラの起源とされるパン・デ・ローとよく似た、決めの細かなふわふわなスポンジケーキという感じに仕上がった。
今から14年ほど前。ニューヨーク在住時、まだボーイフレンドだった夫と、スペインのアンダルシアから、ポルトガルをドライヴ旅行した。
あのとき、最終地点のリスボンで、パン・デ・ローを巡る旅をしたのだった。当時はまだインターネットで情報収集なんてことができなかったゆえ、菓子屋を1軒1軒のぞいては、探したものである。
懐かしい。
と、浸っている場合ではない。上部の「おしらせコーナー」にも書いているが、インドのテレコム省がわけのわからん措置で、数カ月前に150のサイトをブロックする通知を出した。
その中に、我がブログが使用しているところの「typepad.com」も含まれている。なんで、単なるブログサーヴィスのtypepadが規制対象になるのかわからぬが、どうしようもない。
中国じゃあるまいし、なにをしてくれる!
と思うが、どうしようもできない。
このブログは有料サーヴィス。その分、広告などが入らず、メンテナンスの対応も早い。インド移住以来、7年近く使用して来たが、インドからのアクセスが不能になると、意味がない。
今のところ、インド国内からでも、ブログのアドレス自体は「typepad.jp」であることから閲覧は可能だ。
しかし、ログインして投稿する際のアドレスが「typepad.com」を含んでいるため、印通信大手AIRTELのサーヴァーからだとアップできない。
AIRTELの担当者曰く、「これは政府からの通達だから我々には対応できない。苦情は決定をしたコルカタの裁判所にファイルしてくれ」とのことである。
なんでコルカタなわけ? と問うてみるも不毛。そんなもん、ファイルして申請して通過するとは到底思えない。一生かかる。
現在は、外出時に使用しているRELIANCEの3Gモデムを使用してアップロードをしているが、RELIANCEもテレコム省の指示に追随する可能性が高い。
というわけで、いったい坂田はなにを書いているのかさっぱりわからんと思われる読者が多数であろうが、一応、自分の備忘録も含めて記しておく次第。
結論からいうと、今後、当ブログはインド国内からの閲覧が不可能になる可能性がある。その際には、ホームページ(MUSEINDIA.INFO)にブログ移転先などを記す予定なので、ブックマークをしておいていただければ、と思う。
MiPhoneについては、iPhoneの3GサーヴィスがAIRTELであることから、現在のままではやはりアップロードできない。MiPhoneは近々、引っ越す予定。
来週末の日本帰国を控えて、なんやかんやとドタバタしているときに、相も変わらずさまざまな障害物が登場してくれるというものである。
インドだもの。
そんなときに、どうでもいいことを書くようであるが、日曜日のこと。夫が新聞を読みながら、問う。
「ミホ、スンスン、デレデレって知ってる?」
は?
と思って新聞を覗き込む。
ツンツン、デレデレ、即ちツンデレ、のことらしい。スンスンって……。鼻風邪じゃないんだから。
それにしても、ツンデレ……。個人的に、このような言葉は虫酸が走るほど嫌いなのだが、さておき。
インドは変な国だと、インドを貶む日本人は少なくないが、日本も十分、変な国ですよ。と、いつも思う。異国が自国と比べて変と思うのは、異なるからだ。慣れていないからだ。未知だからだ。
この記事は、TIMES OF INDIAがどこかの通信社から引っ張って来た記事のようだ。日本の「添い寝やカフェ」(というのがあるらしい)について、言及している。
「ミホ、カフェで男の人が、知らない女の子と寝てもらうサーヴィスだってよ!
「寝るっていっても、snuggle(寄り添う)だけらしいけどね
「日本って、ほんと、変だよね〜」
そう言いながらも、興味津々の様子である。
「今度日本に行ったら、試してみる?」と問えば、
「僕はいいよ、ミホがいるから」
まあ、なんてスウィートな。と思った矢先、
「だって、ミホは無料だもん」
そうきたか。
「これ。見てご覧。たった3分間の添い寝が1000円。1分間見つめ合うので1000円だよ」
うっかり寝過ごして1時間も寝てしまったら、2万円。まあ、目覚ましサーヴィスもあるんだろうけれど。3分じゃ、寝るのは無理よね。いや、本気で寝入るためのサーヴィスじゃないんだろうけど。
そんなわけで、不思議な母国日本への帰国もまもなく。1年ぶりだから、そう久しぶりだという感じはしない。ただ、10月末から11月にかけての服装が、困る。クローゼットをチェックしてみなければ。