明後日から「デリー経由ラジャスターン2週間の旅」につき、この週末は準備その他、雑事をすませるはずだった。ところが昨日は、なりゆきで、青年らに「折り紙教室」を実施。
「鶴」「クリスマスツリー」「手裏剣」(「忍者ハットリくん」はインドでも有名なので、彼のウェポンとして)など、簡単なものを伝授する準備をして午後4時開始。アイスブレイクの「カブト」作りを含め、1時間程度で終わるだろうと思いきや!
自称「折り紙偏差値15」の青年含め、かなり手強い。「1度完成したからって、できる気になったらダメ! 最低でも3回折って、自分のものにする!」と、通常通りの体育会系指導。なにしろ彼らは習得した技を、他の人に伝えるべく「ミッション」がある。確実にものにせねばならない。
日本で教育を受けた人なら、鶴の1羽や2羽、折ったことはあるだろうと見込んでいたが、一度も折ったことがないという偏差値15青年。「クラスメイトが入院とかした時、みんなで千羽鶴折ったりしなかった?」と問えば「僕、もらったほうです」……。子供の頃、入院したことがあるらしい。そうきたか。
時に助け合いながら、無心に折る青年ら。ガジェッツ依存度が高い昨今の人間には、集中力や創造力、持続力を養うためにも、手先を使った作業は重要だと実感。折り紙、なかなかに侮れない。
おやつのプリンを食べた後も(もはや幼稚園状態)、折り紙は続く。気がつけば7時。お腹が空いた。幸い夫がいないので、いっそ夕飯も食べていく? ということになり、急遽、ありあわせで調理実習。ピーラーを初めて使う青年ら。ジャガイモの皮はぎこちなく剥かれ、グリーンピーの殻を取るのも一仕事。若者向けセミナーの「贈る言葉」のひとつ「自炊せよ!」を熱く語る。海外で働く可能性のある人は、自己管理能力の一つとして、簡単でもいいから自炊力をつけておくのは大切だ。
不在時の猫らのご飯を作りおきすべく、多めに肉や魚を購入していたので、その中から丸鶏を利用。玉ねぎ、じゃがいも、グリーンピース、そして自家製粒胡椒などを適当に圧力鍋に投入し、ワイルドな料理。滋養満点のブラックライスを炊き、とうもろこしは皮ごとオーヴントースターで焼き、見た目はさておきヘルシーな夕食となった。
ちなみに12月23日午後、インドの人々に折り紙を教えるべく、Church Street Socialという今時のレストランで、ワークショップが開催されるらしい。わたしも参加することになってしまったようだ。バンガロール在住で予定が空いていらっしゃる方、木米氏(主幹)もしくは坂田へぜひご連絡を! 事前指導は割愛したいので、せめて鶴が折れる人、募集!