また、新しい年を迎えた。今年もまた、アーユルヴェーダグラムで年を越した。
今回の滞在では、「同じ場所へ戻って来ることの大切さ」を痛感した。年に一度のアーユルヴェーダグラム詣は、我々にとって、ひとつの帰郷のようなものだ。
滞在中、新たなる西暦を見て、気づいた。
1988年に大学を卒業して上京、就職したわたしにとって、今年は社会人30周年であるということを。
歳を重ねると、なにかと「節目」が多くなる。海外生活◎周年とか、結婚生活◎周年とか……。ここ数年は、そういう切りのいい「周年」が立て続けだ。
今年は、自分のインドでの仕事において、一つ大きな節目を迎える。新しいプロジェクトに挑みたいところだ。一方で、今年は6年目となるミューズ・クリエイションは、もっとメンバーの力を借りて、わたしは専心しすぎないよう、ほどほどにを心がけたい。
そして、もっと自分が自分のためにやりたいことのために使う時間を、大切にしたい。まずは、旅を増やす。夫の出張に便乗の国内旅行も、以前のように身軽に出かけたい。
そのために、今年もまた、心身の健康に配慮しながら、よく食べ、よく寝て、よく働き、そしてよく遊ぼうと思う。
アーユルヴェーダグラムでの1週間で、その準備は整った。爽やかに迎える新年だ。
以下は、アーユルヴェーダグラム滞在中の記録を転載。
2009年以来、毎年、アーユルヴェーダグラムで年末年始を過ごしている。心身を浄化させて、新たな年を迎える。アーユルヴェーダに出合えてよかったと、切に思う。
The Remains of the Day. 日の名残り。
Hibiscus is one of my favourite flowers. Unfortunately, I can not grow hibiscus flowers in my garden anymore. Because my dear Rocky also loves the flower, and he eats the buds one after another!
ここ2年余り、我が家ではハイビスカス🌺を見なくなった。ROCKYが、次々に、蕾を食べてしまうのだ。きっと甘酸っぱくておいしいに違いない。
For me, visiting here once a year is like homecoming.
毎年、こうして同じ時期、同じ場所に戻って来、心身の安寧を得る。変わらぬ情景に心安らぎ、自らを顧みる。未来を模索する。
これはまた、ひとつの里帰りのようでもある。
印度菩提樹のしたで、まどろむ。
Immediately after I wore the T-shirt which I bought at the Cat Cafe Studio in Mumbai, the cat came to our room to get food. We gave her leftover chapati. She is quite smart!
ムンバイの猫カフェで買ったTシャツを着た直後、猫が来た。アルヴィンドが「猫が遊びに来た時のため」にとっておいたチャパティを、ついには食べてもらえた朝。我が家の猫らは見向きもしないものをおいしそうに食べている。いい子。椅子、貸してあげるから、ゆっくりおやすみなさい。
夫の声に振り返って、思わず笑う。さすが長年連れ添ってきた伴侶。無意識のうちにも以心伝心だ。
夫婦して猫らが恋しい。
肉球シャツは、以前、藤田家からお土産にいただいたもの。お似合いですわ。
ジョードプルの、ウメイド・バワン・パレスの庭園の、剪定されたブーゲンビリアは見事だったけれど、この花はこうして、自由に伸び、自由に開花しているのが、とても似合うように思う。
Thank you everyone, thank you 2017!
みなさま、お世話になりました。よき大晦日をお過ごしください。
ガンディとタゴール。この二人の生きざまの、ほんの断片を垣間見るだけでも、打ちのめされるような衝撃を受ける。自分を省みることさえ恥ずかしくなるような、真っ直ぐの信念。宗教よりも現実的に、具体的に、生き方を示してくれるようだ。彼らに関する書物は、過去にも何冊か読んだが、改めてまた、関わる書物を紐解きたいと思う年の瀬。
52歳になってなお、模索続きの人生だけれど、尊敬すべき人の背を見つめながら、これからも探し続けよう。