Times Square. The most chaotic area in Manhattan.
マンハッタンで最も混雑しているエリア、タイムズスクエア。
普段は避けて通るのだが、久しぶりに通過してみれば、この街の混沌が散らばっている。
なんちゃってディズニーキャラクターに身を包んだアジア系の一群が、観光客と記念撮影をして、チップをもらっている。
ボディペイントを施しているが、よく見れば、上半身が裸の女性たちも同様に。
その傍らに星条旗、米軍(アメリカ合衆国軍)の求人ステーションにて銃を構える兵士ら。
土産物屋のヴェンダーで売られている銃のモチーフ。シニカルなのか、なんなのか。
911とは、ちなみに日本でいうところの110と119番。
この国の社会問題の断片が、ここを通過するだけで、見て取れる。
[New York 11] 夏休み、昼ごはんを食べられない大勢の子ども
A part of Times Square, an event of collaboration between Food Bank and Morgan Stanley was held. Children who normally depend on school lunch do not have anything to eat during summer vacation. The employees of Morgan Stanley are helping pack the food to deliver to children who are hungry.
あたかも豊かな先進国のイメージが強い大国、アメリカ合衆国。しかし、住んでみれば、この国がどれほど多くの社会問題を抱えているか、ということがたちまちわかる。著しい貧富の差、雇用問題、移民問題、銃社会、教育、健康保険、生活インフラの不全……。
フードバンクは、生活困窮者に無償で食事を提供する組織。運営は寄付金から成り立っている。タイムズスクエアの一隅でフードバンクがモーガンスタンレーとのコラボレーションによるキャンペーンを行っていた。
米国において、現在、2200万人を超える子供たちが、無償、もしくは廉価な学校給食のランチに頼っている。そのうちの5分の4ほどもの子供たちが、夏休みになるとランチを食べられないという。
米国の人口3億人強に比して、これはあまりに大きな数字ではないか。
ともあれ、その子らに届ける食材を詰め込むべく、モーガンスタンレーの職員らが手伝っているところだという。フードバンクの活動を告知すべく、写真を撮り、SNSで拡散して欲しいとのこと。
"Feeding for a hungry child is not charity. It's our social responsibility.” (Akshaya Patra)
「お腹を空かした子供に食事を与えることは、チャリティ(慈善)ではありません。我々の社会的責任です」
バンガロール発の世界最大の給食センター、アクシャヤ・パトラの活動に思いを馳せつつ、先進国ですら、まともに食事ができない子供たちが大勢いるのだという事実の重み。
果たして、先進国とは、なんなのだろう。
[New York 12] マンハッタンで日本の味、日本の書籍
There are countless Japanese restaurants in New York. However, it is not easy to find very good place. Since I first visited last year, I like Ootoya very much. If you like Japanese cuisine, you should try. There are restaurants in Union Square and Midtown. A variety of lunch menu is very attractive! I also recommend the Kinokuniya bookstore located nearby the Bryant Park. Besides Japanese books and anime related books, there are many good quality books such as art, design, architecture and photography cooking etc.
平日は夫がミーティングの予定を入れているので、概ね、一人旅。この自由さが、いい。
タイムズスクエアを抜けて、ミッドタウンの大戸屋でランチ。日本のそれとは違うらしく、かなり良質の素材を使ったおいしい料理が楽しめる。マンハッタンには星の数ほど日本料理店があるが、ここだと思える店は少なく。去年からのお気に入りは、この店でのランチ。写真は豚肉&牛肉の塩麹漬けグリル。白米も味噌汁も、茶碗蒸しも、どれもおいしい。
ランチのあとは、ブライアントパークに隣接する紀伊國屋書店に立ち寄る。訪れるたび、日本の書店というよりは、味わい深いアートブックストアへと徐々に変貌している。1階は、デザイン、建築、ファッション、写真、料理、芸術などの英語の本。地下に日本の書籍と文具や小物。2階がアニメ関連書籍とカフェ、という感じ。
街の書店が激減した今、ここは良質の書籍に触れられる、貴重な場所になったと思う。いつまでも、なくなることなく在って欲しい!
[New York 13] 部屋でのんびり、ひとりの夕食も愉し。
かつては、外食が続いても平気だったが、このごろはヘルシーな家庭料理がデフォルトにつき。極力、重すぎない食事を織り交ぜつつの長旅だ。
夕べは夫がディナーミーティングだったので、一人でゆっくり部屋で飲み食べることにした。ビールもあれこれ買い込んだ。いや、全部飲んだわけではない。控えめに1本だけ。FAT TIREのベルギーホワイトが、BIRA91のホワイトと殆ど同じ味だった。
ベルギー。飲食物の宝庫のような国。四半世紀以上前に、初めて取材で訪れて、フルーツビールを飲んだときの感激は、今でも忘れられない。ムール貝とフライドポテトのおいしさもまた、本当に衝撃的だった。
コロンバスサークルのホールフーズで買って来た軽食類。何日かに分けて食べねばという量の多さだった。パルメザンチーズのクリスプスがおいしすぎる。