本日、在ベンガルール(バンガロール)日本国領事公邸で行われた「日本語のブランチ」に出席した。バンガロールで日本語を学ぶ、あるいは日本語を使ってビジネスをしているインド人と、在留邦人との交流の場だ。
北川総領事のご挨拶を皮切りに、バンガロール日本商工会、バンガロール日本語教師会会長、JETRO所長からの言葉が続いたあとは、日本料理を楽しみつつの参加者との歓談だ。
日本語を学ぶインド人の数は年々増えている。活躍の場はIT企業が多いようだが、それ以外のニーズも高いことを、今日は多くの人たちの会話を通して知った。
日本企業以外にも、たとえばIBMインディアのバンガロールオフィスには、50名以上の対日本スタッフがいて、全員が流暢な日本語を話せるという。このあたり、書き始めるときりがない興味深さ。
周知の通り、インドは巨大な国家で、若者の数も多く、親日的な傾向にあるにもかかわらず、たとえば対中国に比すれば、日本企業の進出は圧倒的に少ない。
その背景にはさまざまな要因があり、一言では語れぬが、何はともあれ、こうして積極的に流暢な日本語を話すインドの人たちの力は、日印ビジネス、日印友好にとって計り知れない潜在力があると感じる。
なにしろインド人の多くは語学のセンスがあり、日本語の習得も驚くほど早いのだ。数カ月から半年で、流暢に話せるようになる、漢字をかけるようになるというのは、珍しい話ではない。
昨年、ミューズ・クリエイションのチーム・エキスパッツが主催したビジネス勉強会では、横河インディアの当時のCEO村田氏のお話を聞いたが、彼の話のなかでも、対日本ビジネスのチームの日本語能力のすごさが印象的だった。
村田氏曰く、彼らにとって、英語から日本語に移行することは、制作する資料を「エクセルからパワーポイントに移行する」くらいのカジュアルなものである。つまり、日本人が思うほど、さほど大そうなことではない、ということだった。
今日、話をした人の中には、一般的な日本人よりも、はるかに正確で丁寧、美しい日本語を話す青年もいて驚愕した。
今日は同時に、日本から来訪している企業の人たちとも話す機会を得たのが有意義だった。特に、Doremingというフィンテック系の会社(福岡拠点)の創業者である高崎義一氏の話は、圧倒的に興味深かった。
世界で20億人とも言われる銀行口座を持てない低所得者層を支援すべく、給与を即日従業員のスマートフォンに振り込むシステムを開発した会社。現在、世界各国からの注目を集め始めているようである。
https://www.mugendai-web.jp/archives/7683
あれこれと綴りたいところだが、今日のところはひとまずの備忘録として。
先日から、デリー出張で目の当たりにしたグルガオンの変貌ぶり、安川電機工場見学のことなど、日印ビジネスに関して、ブログに特筆すべき事柄があれこれある。自分の脳内にのみストックしておくのはもったいないので、今日の件も含め、近々集中して記すとしよう。