バンガロール在住の女性たちからなるグループOWC主催の、ピアノコンサートとハイティーを愉しむために。
ベラルーシに生まれ、現在はバンガロールに暮らすナタリア。
静かな強さをたたえた、流麗な演奏。
ショパンやラフマニホフを聴きながら、心地のよい時間を過ごす。
スコーンやマドレーヌなども次々と供され。
一人で赴いたのだが、数年前に一度、話をしたことのあるインド人女性、アニラに声をかけられ、同席する。
わたしの名前を覚えてくれていたことに驚く。
アニラの友人、ショートヘアがよく似合うランジーニは、日本が大好きなのだという。
「わたしのBucket List(死ぬまでにやっておきたいこと)はとてもシンプルで、旅行に関しては3つしかなかったの。一つはオーロラを見に行くこと。もう一つは日本へ行くことで、数年前に実現したわ」
よくよく聞けば、拙宅で開催しているミューズ・クリエイションのチャリティバザールには、3回とも、来てくださったのだとか。道理で見覚えのあるお顔だと思った。OWCのクリスマスバザールでも、お買い物をしてくださったらしい。うれしいことだ。
お二人は、ムンバイ女学生時代の同級生なのだとか。
ご家族、親戚に共通項があり、会話も弾む。
気がつけば、1時間以上も語り合っていた。
今年で70歳だというお二人の、若々しくお元気な様子にも刺激を受けた。
インド移住当初は、しばしば足を運んでいたOWCのコーヒーモーニングだが、このごろは新しい出会いを求める欲求も減り、滅多に参加しなくなっている。
イヴェントへの参加率も、ミューズ・クリエイションを始めてからは、ぐっと減ってしまっていた。
すばらしい音楽をきっかけに、いつもとは異なる世界に思いを馳せることができ、本当にいい午後だった。