肌質は人それぞれ。加えて、住んでいる場所の環境や気候によって、肌に合う基礎化粧品はかわると思います。
わたし自身、住む土地が変わるたび、肌質に変化が起き、なじむまでが大変でした。特にニューヨークで初めて迎えた冬は、空気が乾燥して全身がかさかさになり、加湿器を数台駆使して湿度を高めたりしたものです。
とはいえ、わたしのスキンケアは、米国在住時代から、最低限でした。朝晩の洗顔後は化粧水、朝は日焼け止めクリームを塗る程度。シンプルなスキンケアにこだわっていたわけではなく、ただ、気を配っていないだけでした。
35歳を過ぎたころから、肌のたるみやシミなどが気になり出して、日本で人気のコスメや高級ブランドの美容液などを調べ、試したこともあるのですが、どうも肌に合いません。すぐに元の木阿弥です。
インドに来てからも、半年ごとに訪れる米国で、あるいは数年おきに帰国する日本で、話題のコスメを購入してはみるのですが、使い切れたためしがなく、もったいない限り。
将来また心境が変化する可能性もありますが、今のところは「あまり栄養を与えない方がよい」との結論に達しています。
今日はそんな「安上がりな肌」をサポートしてくれている愛用の1本をご紹介します。
ローズウォーター。
上の写真がそれです。ローズウォーターとは、バラの花びらを水蒸気で蒸留する際にでき上がる液体の、精油を取り除いた部分、つまりバラの香りやエキスが含まれた液体のことです。
この一本が、今のわたしの顔や首筋周辺の肌をサポートしているといっても過言ではありません。
インドの自然派化粧品メーカーのほとんどは、アーユルヴェーダが推奨するローズウォーターを主成分とした化粧水(トナー)を販売していますが、複数の成分が配合されたものがほとんど。
中には使い心地のよいものもあるのですが、わたしはこの100%ピュアなローズウォーターが一番気に入っています。
ローズウォーターは目にもいいので、目を開けたまま顔や身体にスプレーします。これはピュアなローズウォーターだからこそできること。シャワーのあと、シュッシュッと振りかける瞬間は、自然のバラの香りに包まれて、とても気持ちがいいものです。
目にいいと言えば、この印象的なパッケージ入りの目薬。アーユルヴェーダの処方に基づいて作られたもので、ローズウォーターが主成分です。疲れ目や乾き目に効きます。
ITONEと書いて、アイトーンと読みます。「イトネ」ではありません。
ましてや「い~とね?」でもありません。
そんな話はさておき、ローズウォーターは、料理にも「香り付け」として用いられます。食料品売り場には、添加物が入っていない調理用のローズウォーターが売られています。
ローズウォーターを使う料理の代表的なものに、インド版炊き込みご飯の「ビリヤニ」があります。サフランをローズウォーターに浸して色と香りを溶け出させ、米や具と混ぜて炊き込みます。
話がそれますが、ビリヤニはわたしたち夫婦の大好物。インド南部のハイダラバードは、ムスリム(イスラム教徒)の多い街。従っては、ムスリム起源であるこのビリヤニが名物なのです。
特に、香りのよいバスマティ・ライスを用い、マトンを入れて炊き込んだビリヤニは絶品。ほとんど水を加えず、主に肉汁だけで炊き込まれたビリヤニは、日本米よりも軽いせいか、ついつい食べ過ぎてしまいます。
下の写真は2年前、ハイダラバードの庶民派食堂で味わったビリヤニです。夫の出張に同行して訪れたハイダラバード。
夫が仕事をしている間、観光&ショッピングを楽しもうと街を徘徊している最中、土地の人に勧められて訪れた人気店でした。ご家族連れが賑やかに食卓を囲んでいる中、一人で、ひたすら食べました。食べ過ぎました。
更に話がそれますが、真珠の集散地でもあるハイダラバード。驚くような廉価でパールのアクセサリーが購入できるからたまりません。興味のある方は、以下のアルバムをご覧ください。
■ハイダラバードで小さな旅 (←Click!)
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