これまで幾度かご紹介してきた、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」。
生命の科学と呼ばれるアーユルヴェーダは、日本で知られるマッサージだけではなく、日常生活全般の、心身における理想的な在り方を提案します。
詳しいことは、過去の記録(左記テーマの>「アーユルヴェーダ」)に記していますので、そちらをご覧いただければと思います。
さて今日は、最近わたしが訪れている診療所をご紹介します。
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優雅な気分でリラックスしたいときには、芳しいアロマの香りが漂う中、タイ式の洗練されたマッサージを楽しめるアンサナ・スパを。
軽い気分転換には、ホテルのビューティーサロンでヘッドマッサージを。
そして腰痛や肩こりの解消と肌の潤いのためには、アーユルヴェーダのマッサージを……と、目的に応じてトリートメントを選べるのはインド生活の楽しみの一つ。
確かに、優雅なスパは気分がいいものですが、その分、お値段も高いですし、そうそう頻繁に訪れられるわけではありません。
一方、アーユルヴェーダの診療所は、雰囲気こそ今ひとつですが、その後の身体の調子を考えると、優雅なスパに勝るとも劣らず、実に「実践的」です。
ムンバイ在住時には、いきつけのローカルな診療所があったのですが、バンガロールではなかなか見つけられずにいました。が、最近ようやく、ここはなかなか! と思えるところを発見しました。
昨年末、バンガロール郊外のアーユルヴェーダグラムで1週間を過ごしたことはここにも記録しました。
そのアーユルヴェーダグラムの「姉妹店」が、我が家から車で15分ほどの場所にあるインディラナガールにあったのです。
色気のない殺風景な場所ですが、ノープロブレム。わたしはまだコンサルテーションは受けていませんが、もちろんドクターも常駐していますし、アーユルヴェーダの生薬も販売されています。
高級ホテルなどのアーユルヴェーダのトリートメントは、スチームサウナやジャクージーなども使えるので、それはそれで魅力的なのですが、エステティシャンはたいてい一人。
しかしローカルの診療所は、二人がかりでアビヤンガ(シンクロナイズドマッサージ)を行ってくれます。にも関わらず、値段はホテルの1/3程度。
リラクセーションよりも実質的に身体の不調がある人には、診療所の方が実践的でしょう。
マッサージのあとには、スチームバス(ホームサウナのような形状)もあるので、オイルを身体に浸透させたいなら、併せて利用するといいでしょう。
ただし、石けんやシャンプーやタオルなどの備品が「今ひとつ」なので、持参することをお勧めします。
何回も訪れる人には、割引クーポンも販売されているので、一層お得です。
実は、「男性に身体を触られるのが好きじゃない」という夫は、昨年末はアーユルヴェーダグラムに行ったものの、以降は女性が施してくれるアンサナ・スパに足を運んでいました。
ところが先日、ものは試しにと、この診療所でアーユルヴェーダのトリートメントを受けたところ、その後の体調が非常に調子がよく、エネルギーが充填されたような様子でした。
再来週には日本から母がバンガロールへやってきます。アーユルヴェーダグラムに1週間ほどステイする予定ですが、その後はここで集中トリートメントを受けてもらおうと思っています。
日本からインドへ「避暑」にやってくる母。体質改善の数カ月を楽しんでもらえればと思っているところです。
■KERALA AYURVEDA
Indiranagar Bangalore
3282, 12TH MAIN ROAD, HAL 2ND STAGE,
INDIRANAGAR, BANGALORE-560038.
PHONE: 080 25262515 / 25204489