アーユルヴェーダグラムに籠り4日目。心身が浄化されていく過程にあり、頭は冴えているようでもあり、緩んでいるようでもあり。
さまざまな薬草などが溶け込んだ、400種類を超えるオイルの中から、わたしの心身に合うものが調合され、身体の至るところに、施される。
オイルを媒介に、必要なものが身体に取り入れられ、不要なものが排出される。5000年もの以前から存在する、トリートメント。ヒーリング。
大晦日の今日。
朝のセラピーはオイルバス。数リットルの温かなオイルが、全身に、静かに静かに流される極楽。そして午後は、額から頭皮にかけて、たっぷりのオイルを、たらたらと流し続けるトリートメント。
この国に来て、この国に住まい、この国の伝統に身を委ね、もろもろの不都合や不条理を乗り越えて、遥か遠くを見晴るかすような心持ちでいると、恩恵がぐんぐんと、迫ってくるように有り難く。
あふれる情報の渦に巻き込まれがちな世界で、毎年のように思うのは、屹立していられる力。振り回されない強さ。
ときに、心をこめて、大切に呼吸をする。
ときに、目を閉じて、沈思黙考、瞑想をする。
ひとりでも、身ひとつでも、できる。
限りなく簡単で、意義深い、自らへのトリートメント。日々を慈しみ、自身を慈しみ、そして周囲を慈しむ。
〜縁あって、ここに訪れた、あなたへ〜
まもなく訪れる新しい年を、心穏やかに過ごせますよう。
実り豊かに、強く優しい日々でありますよう。