先日、マンハッタンの紀伊國屋を訪れた折、バーゲン対象となっていた山積みの本の中から、「環」(藤原書店)という名の学芸総合誌を買った。「占領期再考」という特集が目にとまったのだ。 非常に興味深い原稿が連なる中、「竹内浩三、遺作新発見」という記事に吸い寄せられた。最初、彼の人となりを知らぬまま、一部掲載されている、彼の詩、短編などに目を通し、深い共感と感嘆を覚えて後、彼の略歴を知って驚いた。太平洋戦争...
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5月3日、竹内浩三という人のことを知ったことは、当日のブログに書き残しておいた。彼の作品をどうしても読みたくなり、先日、amazon.co.jpにて注文したのだった。 ニューヨーク時代は紀伊國屋書店や旭屋書店があったので、日本で買うよりもかなり割高とはいえ、店頭で買うことが多かった。しかしワシントンDCに移ってからは、郊外に小さな日系書店があったものの、望む本をえられることはなく、このamazon...
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先日、日本から取り寄せた本を、折を見て、あれこれと、読んでいる。最も心を奪われているのは、やはり一番欲しかった竹内浩三の全集『日本が見えない』だ。 前回、彼の詩、「骨のうたう」を転載するにあたり、彼の「ホームページ」とおぼしきサイトにアクセスし、著作権のことについて念のため問い合わせた。通常、作者の死後50年が経過している場合、著作権は消滅するが、彼の作品はお姉さんである松島こう子さんが所蔵してい...
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