OWCのスタッフの一人から、メールが届いた。Good Earthのテキスタイル商品のデザイナーをしている彼女の友人が、自宅で年に一度のセールを行うという。
「破格値」だということで、金曜日、友人たちと訪れた。上の写真は、バンガロール中心部にある彼女の家のテラスから撮ったもの。町中でも、まだまだ緑が豊かであることに、気持ちが和む。
これでも、十数年前に比べれば、たくさんの樹木が伐採されたとはいえ。
さて。 わたしは、そのデザイナーが作るオリジナルブランドの商品かなにかが売られているのだと思い込んでいた。ところが、Good Earthに卸されているのと全く同じ。「売れ残り商品」が並んでいるのだった。Good Earthのテキスタイルは、高い。最近はオーガニック素材を銘打ったものが多数で、しかしだからといって、そこまで高くてもいいのか? というほどに。木綿のシンプルな部屋着が、軽く5000円。チカンカリ刺繍のトップが15000円なんてものもあって、目を見張るほどなのだ。
翻って、このセール。衣類の平均が約1000円。8割引き前後で売られている。驚くほど安い。もちろん利益があがるような値段設定だろうから、卸値は相当に安いのだろう。
こんなことをして、Good Earthからはクレームはこないのだろうか。うれしいけれど、なんとも微妙な気分。この先、定価では、決して買う気にはならなくなってしまうからだ。
などという、つべこべな所感はさておいて。
のんびりとランチを食べたあとに訪れたこともあり、すでに「売れ残り?」な気がしないでもなかったが、それでも十分にいい買い物ができた。
まずはこの部屋着。今、着ているのだが、とても着心地がよい。ブロックプリントが上品なデザイン。生地はしっかりとしたオーガニックコットン。
しっかりしすぎているのでゴワゴワするかも、と思ったのだが、そんなことはない。別の種類があったので、もう一枚買えばよかった……と、いきなり悔やむ。来年だな。
こちらは、楽すぎて体型が自堕落になってしまいそうな部屋着。というか寝間着。ムンバイに住んでいたころは、この手の部屋着が必需だった。なにしろ蒸し暑く、しかし冷房を入れすぎてはつらく、という時期。
こういう軽量・ミニマムな衣類がありがたかった。ま、人には見せられん姿と化すが。
これらは、オーガニックの竹繊維を素材とした羽織もの。テロンテロンな感触が最高! 昨今のインド、オーガニックのテキスタイルは、綿だけでなく竹も増えている気がする。
先だって、ムンバイ見つけた赤ちゃん用の衣類もそうだった。
左上は、深いブルー。右上は黒。柄だけでなく、シェイプも微妙に異なっている。これがもう、非常に気持ちがよい。飛行機の長旅などに打ってつけだ。
夏場でも、冷房の効いた場所にいるときなど、好適だろう。柔らかくて気持ちがよくて最高! というわけで、これは2枚、購入した。
こちらは薄紫とグレイのコンビネーションが利いたタンクトップ。そして、ストール。タンクトップは上のカーディガンと同じものがあったらしいのだが、あいにく売り切れ。おそろいで着られるとよかったのだが、まあ、仕方がない。
このストール、というか単なる布切れがまた、気持ちがよい。好みとは言い難い柄だが、この際、柄などよい。最早、感触重視、である。
こういう自然のやさしさが伝わってくるような、テロンテロンの気持ちよいものに肌が慣れると、ほんと、化繊など着られませんぜ。特に暑い季節は。
そもそもインド移住前から、化繊ものは苦手だったが、最近は本当に着なくなってしまった。
というわけで、非常にいい買い物ができた午後であった。