Suspect in sexual assault case caught (←Click!)
今朝の新聞で一番に目に飛び込んできたニュースは、我が家の近所(Cox Town/ Frase Town)で起こったというレイプ事件。
Times of Indiaは、ディテール描写が詳細に亘ってレポートされているが、同時にセンセーショナルにかき立てられすぎているので、比較的、冷静なThe Hinduの記事のリンクを紹介する。
金曜の深夜、22歳の女性が、男友達の車で送ってもらい、彼女の家の前に車を止め、しばらく話をしていた。その際、警官を名乗る5名の男性が女性を車から引きずり出し、自分たちの車に乗せた。男性は自分の車に残された。
彼らは50000ルピーを要求。
そんなお金をはないという被害者2人に、その男達は車で連れ回し(被害者男性の車も共に走行)、最終的に女性に対し、車内で暴行を行ったというもの。その間、男性は刃物を突きつけられ、身動きが取れなかった。その後、二人は開放され、女性も帰宅した。
インドの警察には「いろいろある」し、レイプ事件は女性に取っては衝撃的かつセンシティヴな犯罪故、すぐに警察に申し出ないケースも多々ある。彼女の場合は、両親に説明した後、翌日、警察にレポートした。
一方、男性の方は、車のライセンスプレートの番号を覚えていたことから、自分の友人らと独自で捜索。日曜日に、MMロード沿いのパン屋の前に、その車が止めてあるのを突き止めた。現在、ラマザンの最中で、モスク前のMMロードといえば、夕暮れともなると屋台が立ち並ぶ賑やかな通りだ。あんなところでよく車を発見できたと、感心する。ちなみに車種は、白いスコダ車。
彼らは警察に報告する前に、自分たちでその男を捉えたとのことである。ちなみにその男は24歳の男性で、地元政治家の息子であった。
レイプ事件の容疑者といえば、従来、教育のない貧困層であるケースが目立ちがちであった。しかし、このようなケースもあるのだということに、驚く。
インドに限らず、類似の事件は、世界各地で発生している。インドは危ない、インドは野蛮だ……と短絡的に騒ぐ前に、女性たちの側も、自己防衛の術を学ぶべきだと思う。
ここ10年足らずのうちに、インドにおける女性たちのファッション、ライフスタイルは著しく変化している。
バンガロールやムンバイは比較的安全とされているが、それでもデリーなどでは、女性が一人で深夜外出することなどは、非常に危険とされている。このごろは、コルカタも物騒になったと、つい先日、親戚の女性が嘆いていた。
ともあれ、何が言いたいかといえば、わたしにも、バンガロールで働く女性の友人知人が少なくない。彼女たちが深夜、日本と変わらぬ感覚で出歩いている話を聞くたびに、心配になる。
「危ないから気をつけて」「深夜、スカート姿で歩いたりしちゃだめだよ」「長距離のオートは危ない」などと、話を聞くたび、つい口にしてしまう。疎ましがられるのを承知で、おせっかいを言う。
なぜなら、本当に、日本人には想像が付かない、危険な犯罪の闇がこの国にはあるからだ。
気がついたら、マフィアに内臓を売られて、廃人状態で売春宿に放置されていた、なんてことも、起こりうる。レイプだけじゃすまない、恐るべき世界も歴然と存在している。
脅かすわけではないが、脅かす。
昼間、人気の多いところであれば、全く問題がなくても、夜の街は別世界なのだ。
わたし自身、若い頃、バックパッカーで、そこそこ無茶なこともしてきたし、際どい目に遭ったこともある。だから、「大丈夫だろう」と過信する気持ちは、わからなくもない。
歳を重ねたからと言って、説教臭いことを口にするのはいかがなものか、とも思う。しかし、それも承知の上で、敢えて、言う。
油断大敵。
危険と安全は、紙一重。
インドは、危険な世界もしっかりとある。特に女性は、夜の行動に注意すべし。夜の路傍をスカート姿で歩くのも、絶対にやめるべし。どんなに慣れ親しんでも、「母国の感覚とは異なる異国に住んでいる」緊張感を忘れずに!
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