ローカルフード探検隊。前回は「探検」と呼ぶに相応しい、若干ハードルの高い店であった。
話題性はあったが、しかし難易度が高い店ばかりを紹介するのでは、ホームページに掲載するにあたり、実用性が低い。
というのに加え、夕べはU-KO隊員が旅行へ出発する日だということもあり、万一お腹が不調になってはならぬという「配慮」もあった。
さあらば、ローカルフード探検を取りやめればすむことなのだが、すでにいきつけの「お洒落系ケララ料理店」であるENTE KERALAMを探検先とした。
わたしとK2隊員はすでに訪れたことがあったが、U-KO及びTARO隊員は未踏の地ということで、決めた次第。
ところで我が家の車。現在、メンテナンス&サーヴィスに出していて、4、5日は戻ってこないことから、タクシーサーヴィスを利用している。
バンガロールでは、町中で手を挙げて拾えるタクシーと言えば、オートリクショーしかない。
かつては利用することもあったが、昨今の排気ガス公害を思うと、手軽とはいえ、利用しなくなった。
自家用車の都合が付かない場合は、近所のタクシーサーヴィスに電話をして、時間制で借りるのである。
BMWのステッカーを貼った、それはTATA INDICAである。
インド。
こういう阿呆をする人がたくさんいる。
あれはムンバイ在住時のこと。
我々はカフパレードという、ムンバイ的には高級住宅地に住んでいた。
土地が不足しているので、住人たちの車は、基本、路上に駐車だ。
そこには、メルセデス、BMWなど高級車が並んでいたのだが……。
エンブレムがへし折られている、あるいは剥がされている車両の多かったこと!
それと同時に、メルセデスのエンブレムをつけた、おんぼろタクシー(旧型の小型フィアット)などをよく見かけていたものである。
子供が考えるようなことを、大の大人が考えて、実行に移す。それがインドの、おばかな人々の行動例だ。
ところで下の写真、先日、町中で見かけた車。車窓に注目していただきたい。これもおばかな一例である。
標的になりたいのかよ!
という話である。
車にへんてこなステッカーを貼る人が多いのもまた、インドである。が、これは、なかろう。
……と、車の後ろの表示を見て驚いた。
わたしがいつも使っているタクシー会社の車ではないか。
いつかこの車に乗る日が来るかもしれんぞ。いやだぞ。
ところで市井のタクシー会社には、自分たちが車を持っていてドライヴァーに貸し出すところもあれば、車を所有する個人と契約し、コミッション制で仕事を回しているところもある。
わたしが利用している会社は後者。従ってはこのステッカー関係、タクシー会社ではなく、個人のドライヴァーの趣味であるので念のため。
車中では、彼らの契約内容や売り上げなど、リサーチをかねてしばしば尋ねるのだが、一般のドライヴァーの給与に比すれば倍以上ある。
もちろん、最初に車を購入せねばならぬが、独立心の強い人なら、このようなスタイルがいいに違いない。が、これ以上、バンガロールに車が増えたのではもう……。
さて、ランチの話に戻そう。
この店は、ヴェジタリアン、ノンヴェジタリアン、双方が豊富に揃う。シーフード、肉とノンヴェジのヴァラエティも豊か。
もっともランチタイムのミールスは、ヴェジタリアンのみ。それでも十分に満足できるヴォリュームと内容である。
すでにこの店のことは、ホームページにも紹介しているので、既出の情報は載せない。以下、本日の「新情報」である。
U-KO隊員が注文したシグネチャーなジュース。一口飲むが否や、「これ、アルコールをいれてカクテルにするといいですね」とU-KO隊員。
ココナツウォーターにミントやレモンがブレンドされている爽やかジュースなのだが、確かに南国のカクテル、モヒトなどを彷彿とさせる爽やかさだ。
右上は、TARO隊員リクエストのPUTU。多分、PUTUという名の餅米を使っての料理だ。右側の筒で蒸すらしい。下の方に水を入れて、火にかけるようだ。
なんというか、もさもさとした、団子の失敗作のような食べ物。プリミティヴな味わいだ。
そうそう、今日はゲストもお招きしていたのだが、そのゲスト隊員曰く、
「これ、あんこに合いそう!」
とひと言。と、その直後に、店のマネージャーらしき人がテーブルにやってきて、
「PUTUには、添えて食べるものがあるんですよ」
とサンプルを持ってきてくれた。それは見た目、まさにぜんざい。もっとも甘くはないのだが、砂糖をいれるとぜんざい状態。
ゲスト隊員、鋭いのである。
ちなみに、米粉&豆粉のアッパムは追加注文。円盤状のパンがそれだ。このアッパムに、ココナツミルクのホワイトカレー(まるでシチュー)を注いで食べるのだ。
一番上の写真で、U-KO隊員が、カメラ目線ながらも注いでいる図が、それである。これはまたマイルドでやさしい味わい。美味である。
追加注文すべき一品だ。
その他、イカのスパイスマリネ風や、マトンビリヤニなどを注文。
マトンビリヤニは、なんとも上品な風味で、通常の「脂ギッシュさ」がないところが、大人の女性にはうれしいのである。
しかし、育ち盛りのTARO隊員にとっては、ひょっとすると物足りない味だったのではなかろうか。
そんな次第で、12時半に集合し、気がつけば3時を回っている。雰囲気のいい店だと、ついつい長居し、会話も弾むというものだ。
いつもの「食べたら出る!」なローカルフード探検とは異なる、静かな、事件性の少ない、平和なランチであった。
え? つまんない?
なんだか以前もここで撮影した気がする。
ご立派な三半規管とわたし。
ではなく、ケララのボートの装飾と、わたし。
下の写真も以前、撮影したが、祭りの際の、象の鼻飾りである。象の鼻飾りだけあって、ずいぶんと大きく長いのである。
【隊員2号U-KOさん】以前から行きたかった、おしゃれケララレストランにおしゃれな5人組で行ってまいりました。
アッパームなら毎日でも大丈夫な私。ホワイトシチューも野菜も優しい味で、ケララ料理は日本人に合うことを再確認しました。
帰りに私のドライバーさんが、超ローカルでいいなら良いケララの店を2つ知っていると言い出したので、帰印次第チェックしてまいります!
こうして探検隊の行動範囲は広がって(※この、極めて中途半端な状態でメールは断絶し、U-KO隊員は旅の準備にかかった模様)
豪華なミールスに加え、アッパムやイカはケララ全開の素晴らしい料理でした。ピットゥ(プットゥ)はあれ、何これって感じでしたが・・・
あと忘れてはならないのが、マトンビリヤニです。
上品な盛りつけ方&味も上品で高級感のあるビリヤニでした。日本ビリヤニ協会として、美味しいビリヤニに認定します(笑) 今度は単品のカレーを何個も食べてみたいです。
さてさて、今日の探検隊、私は行った事のあるお洒落なお店でしたので、安心して集合して、安心して食べる事ができ、前回、前々回よりは、皆さんとのおしゃべりを楽しむ事ができました。
でも、今までは毎回同じべジミールスばかり食べてましたが、今日は、マトンビリヤニ、ココナツ&お米を蒸した物(名前忘れました)、烏賊料理、アッパムなど、、皆でシェアできたのが良かったと思います。
ケララ地方のお料理だけあって、ココナツが多用されている為マイルドで、どれもお上品&間違いのないお味です。
日本から遊びにみえた、インド料理に興味津々の初心者の方を連れて来るには、小奇麗なバナナリーフで食べられるし、もってこいのお店だと思います。
ここは、夜のシーフードメニューが充実していて美味しいとのこと。次回は是非ディナーで訪れてみたいと思っています。
(おまけ)写真添付しておきます
フォークやスプーンをなるべく使わず、頑張って右手でたべた結果、左右のマニキュアの色がとんでもない事に!
左の色がオリジナルのピンクラメ。右はターメリックに染められてシャンパンゴールドになってしまいました。
この店のデータ及び過去の記事は、↓こちらからご覧ください。
■バンガロールのインド料理レストラン (←Click!)
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