昨日の「空振り」な半日に比して、今日の午後は、なかなかに濃密だった。ここでは飲食関連の情報のみ掲載するが、ともあれ、収穫の多い一日だった。
悔しい思いをバネに挑んだのは、MARATA DARSHAN。
ヴェジタリアン、ノンヴェジタリアン、双方のメニューがそろってこその、典型的なインド料理店とは異なり、この店はどうやら、「肉一筋」つまり、ノンヴェジ専門店とのこと。
がっつり食らうのはやぶさかではない。
というわけで、颯爽と現地へ向かうべく、ドライヴァーに住所を告げるのだが!
のっけから、「一方通行の迷路」に巻き込まれ、ぐるぐると同じところを巡ること数回。
すでに到着していた隊員のドライヴァーに電話をかわってもらい、ドライヴァー同士で話しているものの、「毎度のごとく」やったら話が長い割に、理解していない。
それだけ事細かに延々と説明されていれば、いい加減、わかるやろ、と思うのだがこれがわかっていないからミステリアス。
インド七不思議、いや、「インド七百不思議」の一つである。
と言わずにはいられない、左上写真のガッタガタな道を通ってたどり着いたは、右上の店。
なに? ペプシ? え、入り口どこ? シャッター、半開き?
すでに隊員3名が到着しているとの報を受けていなければ、またしても休業かと思わせられる外観だ。
ちなみに反対側の道(左上写真)から入れば、速やかに到着できたようだ。QUEENS ROADをカントンメント駅方向、つまり北から南へ下る途中で右折である。
時は12時半。インドのランチタイムは早くて1時過ぎに開始であり、2時からがピークである。従っては、店内もまだまだガランとしている次第。
1階は立ち食いコーナー、わたしたちは、2階のテーブル席を選ぶ。
料理はミールス(定食)のみで、チキンとマトンの2種だというので、それぞれ2皿ずつ注文。
お客が少ないうちにキッチン潜入! と、隊長は張り切って階下へ下りる。
と、お兄さんが鍋に向かって練り練り、練り練り、と練り物を練っている。
これは、ここでも幾度か紹介したラギ・ボールを作っているところ。ラギ(RAGI)とは、「ヒエ」の一種。つまり雑穀である。
味はいまいちだが、ともかく、身体によいのだ。というわけで、南インドではかなり一般的に食されている。RAGIのパウダーなどは一般の食料品店でも手に入る。
聞けば、この兄さんが二代目店長らしく、両親とともに店を切り盛りしているらしい。店長自らラギボールを練るあたり、この店の目玉だと思わせる。
ところで、今日はカメラのスイッチを一時「動画」に切り替えて、キッチンの様子を撮影してみた。更には、iMovieで、ニュース仕立てに編集してみた。
このブログの読者は、なぜか動画にアクセスしてくれる人が少ないので、制作し甲斐がないのだが、以下、ぜひとも見て欲しい。
今後、うまく撮影&編集できるよう精進するので。
ってか、わたしの声がでかすぎてうるさい、という難点に気づいた。編集しながら「黙れ、自分」と思う。
撮影時、音量は控えめに。インド人的にOKOKといちいち相づち入れるな。と次回からは自戒する所存だ。
途中でキャプションを入れるのが面倒になったので、ここに説明する。
あのぐつぐつのカレー煮込みは、オリジナルのレシピで、何のスパイスを使っているかは「お母さんに聞いて」とのこと。
聞かなかったが。
で、ラギボールは一日400〜500個、作っているらしい。
上の写真はチキンのカレー。おかずの種類も少なくシンプルだが、しかし、ラギボールがあるから、栄養のバランスはよいのかもしれない。
見た目からして、おいしそうな感じ、満点だ。
ところで左下写真は、マトンカレー。トレーの向こうに巨大なおはぎのような様子でたたずんでいるのがラギボールだ。
世間の人々は、これを一人一個、食べているが、どうにもこうにも、多すぎやろうという印象だ。
わたしたちは4人で一つ。でも、大いに余った。店の兄さん曰く、
「これはおいしいものではありません。身体にいいから食べるものです。小さくちぎってカレー(オレンジ色のココナツ風味濃厚スープ)に浸して飲み込んでください。咀嚼したら歯にくっつくから、飲み込んで」
とのことである。
そうまでしてまで、健康食か? とも思うが、慣れると貴重な栄養源として欠かせないのかもしれぬ。決してまずくはない。昨日のトマトスープに比べれば、身体が欲する味わいだ。
右上写真は追加注文で頼んだチキンとマトンのレヴァー。定食以外のアラカルトもあったらしい。
チキンは巨大な赤トウガラシにまみれていて、見るからに辛そうだが、しかし辛くないのがまたミステリアス。
このチキンは「Chicken 65」と呼ばれる南インドならではの料理らしい。
1965年にチェンナイの有名レストランで初めて出されたことから、この名がついたとの説もある。さすれば、これはまさに、同年生まれの、わたしのための料理のようなものではないか。
と思ったが、他にも名の由来はあれこれとあるようだ。
詳しく知りたい方は、こちらを参照のこと。
で、肝心の味だが、どれもこれも、かなり旨い!
インドにしては珍しく、鶏肉に皮をつけたまま調理しているところも、わたしの好み。
チリよりもブラックペッパーが利いているのも、独特の風味でいい感じ。ただ、塩分が全体に強いのが気になるが、まあ、インドの外食とはこんなもんだろう。
チャパティも素朴風味で家庭的だし、ごはんもおいしい。
ココナツ風味の具なしカレー(ラギの浸け汁)も、コクが合っていけるし、ラッサム(スープ)も辛すぎずいい感じ。
この店、かなり気に入った。今度はしっかり心をこめて、チキンカレー(わたしはこちらの方が気に入った)に集中してみたい。
店を出るころには、店内も賑わっており、立ち食いエリアにもお兄さんたちが。
なお、この店も月曜が定休。普段も12時半から3時半までのランチタイムのみの営業だ。
ちなみに日曜日はビリヤニが出るとのこと。ビリヤニも、試してみたいものである。
MARATA DARSHAN: NON VEG RESTAURANT
No. 04 Miller Tank Road, Queens Road Cross
94819-00874/ 98451-01418
★本気で行きたい方は、電話で行き方を確認するべし。
窓の外に広がるはドビーガート(洗濯場)。市街中心部にも関わらず、ローカル風情満点だ。
隊長さすがの一言です。いろいろな意味で他店とは一味も二味も違う、探検隊にふさわしいお店でした。
店構え・周囲の雰囲気のどローカルさに引かない勇気の持ち主には是非お試しいただきたい。
看板と隊長を撮ろうとしたら野犬にぴったり寄り添われる、そんなワイルドな路上を飛び越えて(凸凹グチャグチャ)、頼んだチキンミールスは美味!!
マトンも柔らかかったですが、皮付きチキンのジューシーさ・香ばしさが私には大ヒットでした。
後注文の「チキン65」もビールを呼ぶ甘辛系で止められない味。やっぱり肉はいいねぇ、TARO隊員!
TARO君はともかく、新隊員のK2さんにはいきなり踏み絵のような体験で心配しましたが、静かな微笑みと共にガツガツいってらしたので、大変安心しました。
お越しの際は、「Millers Tank road」からではなく、「Queen's road」から横道に入ると悪路のドツボに嵌まらずに到着できます。
同名の結婚式場が通り違いにありますので、ご注意を。
お店についたときは、分かりづらいところにありすぎて、本当にここであってるのかと不安になりました。
お店はローカル食堂にも関わらず、ベジではなく、ノンベジのみを提供している、南インドでは、非常に珍しいお店だったと思います。
オーダーしたマトンミールス105Rs&チキンミールス95Rsはどちらも、お肉が柔らかくなるまで煮込まれていて美味しかったです。
チキンカレーは、酸味がきいていて、珍しい味付けだったと思います。
あと初めて食べたラギーボール、あれは強烈ですね。健康のためなら食べれますが、これから好き好んで、わざわざ頼む気にはなりませんでした。
でも、回りのインド人は頼んでいる人が多かったので、ここのは比較的美味しいラギーボールだったのかもしれません。
帰りる際は、現地の人で満席だったので、知る人ぞ知る名店だったのでしょう。
お店に着いたとき半開きになっているシャッターを見て、またしても振られたかと思いましたが、やってて良かった~!
ここインドでは1時頃からそろそろお昼時だという事を忘れておりました。
ペプシの看板以外は愛想のない事務所のような店構えに、どのようにしてこんな店を見つけて来るのか・・・鼻の利く隊長なのであります。
お味のほうは直球ストレート。私の好みのローカルテイストで、鶏肉・マトン共に柔らかく、マトンの方がガーリックが効いていて、より通なお味でした。
ラギーボールは初体験でしたが、おかずがハッキリした味なので、一緒に頂けば充分ヘルシー・美味しい&嬉しい! です。
しょっぱいチャパティと置き換えたらバッチリでしょう。
しかし、ラギーボール、あれで一人前の量だとしたら、ライスも食べられないですね・・・やはり、みんなでシェアするのが無難かと。
そして、お店の窓から望むバックヤードが最高のムードを作ってくれてました。たまに聞こえるヤギの『ユキちゃん』の「メ~~!」という声をBGMにマトンの肝まで喰らう我等。
食後は一日中体がポカポカ。それ程辛くもオイリーでもなかったのに、体温アップ、免疫力アップ!
スパイスたっぷりのインド料理は油と、塩分そしてチリを控えれば日本人にも、とっても体に良い料理だと改めて感じました。
食後は女子のみで、近所にあるコーヒーハウスへ。このコーヒーハウス、コーヒーボード(コーヒー委員会)の建物内にあるのだ。
スペシャルコーヒー12ルピー。普通のコーヒー10ルピー。違いは「淹れたて」もしくは「作りおき」。作りおきの方が若干ぬるいが、風味が豊かに思えたのは気のせいか。
ちなみに、ミルク&砂糖はあらかじめたっぷり、だが、こってり料理のあとには、これが美味である。
幾度となく書いてきたが、南インドはコーヒーの産地。インドではまた、質のよい、美味なるコーヒーを入手することができるのだ。
■[Coorg] クールグ。コーヒー農園のリゾートにて【超!長編】 (←Click!)
ちなみにバンガロール在住の日本人に人気があるのは、マイソール・ナゲッツ (Mysore Nuggets)と呼ばれる豆。お試しあれ。
■COFFEE BOARD OF INDIA (←Click!)
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