毎週、月曜日の昼の2時間は英語の家庭教師。最初は週2回でお願いしていたが、このごろは1回が精一杯。自分で自宅学習しなければ、英語力が伸びないのはわかっているのだが、これがなかなか。
英語に関しては、子どものころにきちんと身につけておきたかったと、折に触れてしつこく思う。
英語力とはあくまでも、手段の一つ。
海外での仕事や生活を視野にいれている人にとっては、「しておいた方がいい勉強」ではなく、「身につけておくべき基礎的なコミュニケーション手段」である。
それはさておき、今週の濃厚をより際立たせてくれたのは、隣家の敷地からせり出す大樹や枝の伐採であった。
「緑を守ろう!」
と、世間は声高に言う。そして無闇に樹木や植物を伐採してはならないのは事実だ。しかし緑は育つ。それもこの地のそれは、恐ろしい勢いで育つ。ということを目の当たりにする日々。
適宜、剪定というか伐採しなければ大変なことになるということを、このたび痛感した。隣家との境界線となる塀とフェンス。フェンス部分はすでにぐにゃりと歪み、このままでは塀が倒れる怖れもあった。
南側、すなわち我が家の庭の上空へせり出した樹木をまず、切ってもらった。空が広がり、陽光が降り注ぎ、庭がぐっと広くなったように思える。
すっかり芝生が育たなくなっていたエリアにも日があたり、まるで別世界だ。
そして、巨大な菩提樹から伸びる数本の枝と、それに絡み付く、猛烈に成長したブーゲンビリア。これは5階の住人のバルコニーに達し、ブーゲンビリアに生息する無数のアリが彼らの住居に侵入していた。
彼らは大変な「アリ害」を被っていたのだった。
近々、庭の大改装工事をする今、この伐採のタイミングで本当によかったと、つくづく思う一日。そらもう、我が家の庭の半分、めちゃくちゃである。
なにしろ、大小の枝、ブーゲンビリアのとげとげの枝の束、そしてそれに生息する、まさに「壮絶な数」の「アリ!」がどしどし、空から降ってくるんですからもう!
ダリに見せたかった。
それでも、それらをきれいに片付けてもらっただけ、よいというもの。我が家の、無惨にもへし折れた植物らにはもう、淘汰されていただくほか、ない。
現在、庭のデザインを発注しており、工事はわたしがカシミール旅からもどる7月初旬に開始の予定。それから1カ月はまた、険しい日々が始まりそうだが、それもまた人生だ。
今週はまた、ミューズ・クリエイションの「チーム食」で仕出し屋活動をやれたのも楽しかった。もちろん、そのあとのパフォーマンスを見られたことも有意義であった。
動いた結果、よい反応が得られるというのは、幸せなことである。
翌日の朝、録音だったRKBラジオの『中西一清のスタミナラジオ』でも、さっそくストリートチルドレンやボーンフリーアートスクールのお話などもさせていただいた。
そして昨日はまた、サロン・ド・ミューズであった。6月から7月にかけてもまた、日本へ一時帰国される方が多い。「チーム歌」は8月中旬までおやすみということで、昨日はキーボード持参での気合いの練習だ。
と言いたいところだが、非常に「お茶お菓子休憩」が多い気もする。まあ、それはそれで、よいのである。夏休み明けには、ぜひ一度、慈善団体を訪問して歌を披露できればと思う。
その他のチームも、着実に、みなさんサンプル作りに精を出していらっしゃる。
お子様がいらっしゃるなどの理由で、サロン・ド・ミューズには出席できない方も、自宅での空いた時間に作業をして、サンプルを写真に撮って送ってくれたりもする。
昨日はいつものコーヒーと紅茶(砂糖なし)ではなく、コーヒーとチャイをお出しした。茶葉とスパイスを牛乳で煮込んで、あらかじめ砂糖をいれておく。
普段はブラック、ストレートの人も、これだけは砂糖入りで飲むのがおいしい、と感じる人が多いのは事実。多めに作っておいたのが、いつもよりも早いスピードでなくなってしまった。
やはり、チャイは旨いらしい。
わたしは、各チームを渡り歩き、あれこれと作ってみたが、ようやくヨガマットケースの最終版の形も決められた。エコバッグも作ってみた。
作成し、検討したの結果、バッグ類については、わたしは小さいものをあれこれと創ることに決めた。
時間をかけず、さっと縫える。しかも、最低限の素材で。しかし、それなりにすてきに見えるものを。というわけで、今後は特に「巾着道」を極めてみようかと思う。
さて、今週末は、いくつか予定が入っているものの、原稿執筆に専心せねば! と爽やかな土曜の朝を迎えたのだが……。
今朝の新聞記事を見て、目を疑った。
実は昨年、我がアパートメントビルディングでトラブルがあった。斜め上の部屋に暮らすインド人女性とフランス人男性の夫婦、そして3人の子どもたち。
彼らは数年間、上階からの騒音に悩まされていた。
上階には、ムスリムの裕福な家庭出自の青年が一人暮らしをしていた。毎週のように、週末は友だちを招いてどんちゃん騒ぎをし、それは朝方まで続いていたという。
何度も何度も、苦情を言い、そのうるささを訴えて来たが改善されず。あるとき、フランス人男性とその青年が取っ組み合いの喧嘩をするに至り、警察沙汰になったことがあった。
フランス人男性は腕っ節が強く、結局、相手の青年が腕を骨折。妻子の身を案じたフランス人男性は、アパートメントの理事会に声をかけ、対策などを講じるべくミーティングを行った。
わたしたちも勿論出席し、彼らの話を聞いた。
わたしはそのとき、ほぼ9割方、その夫婦の支持者であった。なにしろ、数年に亘って騒音を続けられて平気なわけはない。
妻は自分や子どもに危害が与えられることなどを恐れていて、わたしは一度ならずも、彼女を自宅へ招き入れ、話を聞いたりしたものだった。
この件については話が長くなるので端折るが、ともあれ、彼らはその後、トラブルを避けるために引っ越した。その後、一度レストランで、夫のフランス人男性と顔を合わせて挨拶をしたことがあった。
それきり、半年以上が過ぎていた。
"Wife accuses Frenchman of raping baby"
そこに、彼らの実名を認めたわたしは、言葉を失った。
フランス領事館に勤務する彼は、喧嘩沙汰の起こった際、仕事に影響が出ることを恐れていた。
それが今朝の新聞には、フランス、フレンチの文字が踊っている。
3人の子どものうち、真ん中の3歳のひとり娘に対し、父親が2年前からレイプをしていた疑いがある、というニュースである。
言葉がない。
ケララ出身の妻と、3人の子どもたちの運命。これからいったい、どうなるのだろう。
近親相姦や幼児への暴行。世界中、あらゆる場所で起こっている悲劇。米国でも、哀しいかな、決して珍しくないニュースではあった。
ここ、インドにおいても。
ただ、今回のケースは父親がフランス人であり、しかも領事館に勤務しているという点において、よりセンセーショナルに取り上げられるに至ったのであろう。
Wife accuses Frenchman of raping baby (←Click!)
今でも、どうにも信じ難く。
妻が2年間、気づいていなかったのに動かなかったことなど、不可解な点も少なからずあるようだ。
妻はといえば、自己主張が強く、どちらかと言えば夫よりも、アグレッシヴでエモーショナルな印象であった。
何かの間違いではないのか、とさえ思うし、その可能性もあるのでは、とさえ思う。それにしても、辛いニュースである。