40代も半ばを過ぎたころから、重量は据え置きなのに、食べられる量が減ってしまった。つまり、「いまいち」な食事で無駄にカロリーを摂取するのはいやなので、なるたけ「量より質」を目指したい。
この写真のどこが「量より質なのか」と思われそうだが、米国的なステーキに関して言えば、質がよいものは、量も多いのが一般的なのだ。特に伝統的なステーキハウスにおいては。
一昨年、デング熱明けのニューヨークで、ステーキを食べるのを楽しみにしていた。しかし夫が「量が多すぎる」と1皿を二人でシェアすることを拒んだため、ランチセットの小ぶりステーキを頼んだのだが、これが失敗だった。
その教訓をもとに、昨年も、そして今年も、満を持してのステーキハウス、である。
カウボーイ・リブステーキをシェア。これが基本1人前。平均的米国人の胃袋の大きさたるや、ダイナミックである。
適度に脂身がついたこのステーキが、とてもおいしいのだ。これに、ブロッコリーのグリルとベイクドポテト。本当ならば赤ワインでも飲みたいところだったが、この日は夕刻、観劇の予定があったので我慢。時差ぼけのある身で昼間から飲むと、観劇中、寝てしまうに違いないからだ。
ともあれ、去年に引き続き、今年も満足のステーキであった。
◎PORTER HOUSE (←CLICK!)
ニューヨークに限ったことではないが、年々増えるヘルシー志向のジュースバー。そしてスーパーフードやヘルシーサラダなどのデリカテッセン。
旅の途中、街角のジュースバーで、野菜たっぷりのグリーンジュースを飲んでみた。しかし頼んだメニューが悪かったのか、野菜の味の鋭さが気になって、あまりおいしくない。当たり前だが、心がこもっていない。
インドでは、毎朝自分で、オーガニック野菜と果物を使ってのコールドプレスジュースを作っている。それらの新鮮さ、おいしさがスタンダードになっているので、ついつい要求が高くなってしまう。
ともあれ、手軽に新鮮なヴィタミンを摂取できるのはありがたいことだ。
コロンバスサークルにあるMAISON KAYSERのフレンチビストロへ。3、4年前にこの店ができてから、ホテルに近いので折に触れて訪れている。リカーライセンスがない店なので、隣接するワインショップでワインを買えば、店でグラスを用意してくれる。
なるたけ軽めのものを選び、夫とシェアしての食事だが、それでも、やっぱり味付けはリッチになる。ともあれ、思いがけず、スパゲッティのプリマベーラが野菜たっぷりでおいしかった。久しぶりにスイーツも頼んでシェア。レモンタルトの上にメレンゲとラズベリー。かわいらしい味だ。
キッチンウエアを扱うWilliams-SonomaとSur La Tableは、ニューヨークへ来ると必ず立ち寄る店。昨今のインドでは、欧米からの輸入物が手軽に入手できるので、取り立てて買い込む必要はないのだが、「あると楽しい」ものを少しずつ、買い集めている。
さて今回。奮発した買い物といえば、「旬」の包丁と、砥石。先日から幾度となく記しているところの『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』で、包丁選びの大切さが言及されているのを読み、確かにそうだと納得。今回、新調することにした。
現在、愛用しているのは、京都の錦市場にある刃物の名店「有次」で買った包丁。9年前に買った物は、わたしの手には大きすぎた。5年前に買った物は、やや小さい。店内はいつも込み入っていて、どれがいいのかをじっくり検討する状況でもなく、なんとなく見た目で買っていたのがいけなかったのだ、と、この本を読んで思った。
Williams-Sonomaの包丁売り場。スタッフのお兄さんがわたしの望むタイプのものをいくつか、取り出してくれる。広い売り場のキッチンには、まな板や野菜が準備されていて、試し切りもさせてもらえる。一目見て気に入ったこの旬の包丁。日本の貝印製。わたしは身体が大きめの割に手が小さいので、少し小さめが望ましいのだ。
「野菜がもったいないわね」と言いながら、ズッキーニやニンジンを切ってみるに、その使い易さのすばらしさに感動する。持ちやすいし切りやすい! いつまでも切り続けていたくなる。「何の料理のデモンストレーション?」と他のお客さんが近寄ってくる勢いだ。他の包丁もいくつか試してみたけれど、わたしにはこれが一番だった。
包丁は、料理を作るために、毎日毎日、使うもの。思えばとても、大切な道具。であれば、それなりに投資して然るべき対象である。インドに帰って使うのが、本当に楽しみだ。包丁の研ぎ方も勉強して、刃がこぼれている有次の包丁も、丁寧に研ごうと思う。
去年、友人に教わって初めて訪れた地中海料理の店、Boulud Sud。ホテルの目と鼻の先にあり、夫も気に入ったので、今年も足を運んだのだが……。今年はすべての料理、塩分の強さが気になった。常に安定した味わいを提供するのは、難しいことなのだろうか。残念。
旅の途中、日本米が恋しくなるのだが、身体にやさしいピュアな日本料理を出す店は、高級店を除いては、簡単には見つけられない。今回はしかし、なかなかによきランチスポットを発見した。数年前にマンハッタンにオープンしていた大戸屋。日本ではカジュアルな定食店らしいが、マンハッタンでは洗練された雰囲気の店構えだ。
911メモリアル訪問の帰路、ユニオンスクエア店に立ち寄り、海鮮丼を食べたのだった。良質な素材を思わせる味わいが気に入った。
なんとなく、気分を変えたくて注文した梅酒。昼間からうっかり飲んでしまい、午後は激しい睡魔に襲われ、使い物にならなかったのだった。
こちらは、タイムズスクエア店で、鯖塩焼き定食を。しかしこのときは、ごはんが固めで茶碗蒸しも少し温く、前回ほどの好印象は持てなかった。それでも脂ののった鯖は美味で、それなりに満足のランチだった。
ところで最近のマンハッタン、チップを要求しない店が増え始めているようだ。この店もまた、日本と同様、料理の値段だけを請求される。以前は15%前後が平均だったのが、このごろは18%以上という趨勢だった。この先どうなるのかと思っていたところの、この風潮。そもそもの値段が高かったとしても、こちらの方がわかりやすくていい。
……滅多に食べられないからと迷わず注文したが、一人のランチタイムにしては、結構、贅沢なお値段だったなと、今、改めて思う。
こちら、人間用ではなく、猫用の食品だ。アッパーウエストサイドのペット用品ショップ。去年、今年と、この店で猫らへのお土産を調達している。
夫は玩具をあれこれと購入。それんしても、この贅沢感あふれる商品群よ!
さすがにペットフードを買って帰るほどではなく、しかしデンタルケアのおやつなどを。
MUSEという商品名にひかれて、思わず買いそうになったが、買わない買わない。自分で新鮮な猫餌を作っているのだから、そちらの方がよいのである。
ちなみに我が家は、手作りの餌と市販の餌(輸入物の高級品!)を半々で与えている。心臓病だの膀胱炎だのを抱えた猫らではあるが、毛艶もよく、元気なので、それなりに恵まれた食生活なのだと思っている。
ホテルに隣接する、毎度おなじみのROSA MEXICANO。
いつもは肉料理を注文するのだが、今回はサーモンを。米国に来ると、ついついサーモンを食べる量が増える。シーフードといえば、サーモンが筆頭ゆえ。