Kurashiki is located in Okayama Prefecture. Kurashiki has a preserved canal area that dates back to the Edo Period, when the city served as an important rice distribution center. The name "Kurashiki" can be roughly translated as "town of storehouses", which refers to the storehouses where the rice was kept.
Many of Kurashiki's former storehouses have been converted into museums, boutiques and cafes. During the Meiji Restoration (Japan's Industrial Revolution period), factories were built, including the Ohara Spinning Mill (Kurabo Indastries).
The reason why I visited Kurashiki is that I wanted to see traditional handicrafts, and I wanted to visit the Ohara Museum of Art.
昨日の下関に引き続き、値段は高いが今ひとつの朝食ブッフェ。軽く美味しいコーヒーとパンなどが食べられる店が近所にあればいいのだが、なかったがゆえのこの選択。微妙。ただホテルは、美観地区のすぐそばにあり、観光には極めて便利だった。部屋も広々としており、快適な1泊を過ごすことができた。
★KURASHIKI ROYAL ART HOTEL (←CLICK!)
◎今回の日本旅。母校での講演が決まった段階で、昨年同様、東京まで鉄道で移動することに決めた。しかし途中でどこに立ち寄るかは決めかねていた。京都や奈良も捨て難かったが、今回は「未踏の土地」を訪れたいと思った。検討滞在期間が短いため、3泊しかない。毎晩、宿を変わるのはたいへんだと懸念されてたが、この機を逃してはならぬ。というわけで、最初の1泊は倉敷にしたのだった。
◎倉敷は以前から、大原美術館に興味があったし、伝統工芸品にも関心があった。倉敷デニムもまた。一人でゆっくりと美観地区を巡るのは、きっと楽しいに違いないだろうと思われた。そして実際のところ、その通りだった。
◎備前焼に、倉敷帆布、手ぬぐいや畳縁……。立ち寄らずにはいられない店がそこここに点在している。なんとも一人旅に好適な場所。わずか1日ながら、気ままに、のんびりと、散策を楽しんだのだった。
立ち並ぶ店舗は、玉石混淆と言えなくもないが、しかし良質の商品を取り扱う店も多い。「ここは!」と思う店には、ついつい入り浸ってしまい、あれこれと欲しくなってしまう。
「本当に、必要?」
と、何度となく自問しつつ、衝動買いをコントロールせねばならなかった。
美観地区は狭いエリアの中に、魅力的な店舗が立ち並ぶ。ゆえにわずか数時間でも、満たされた気持ちになることができた。
今回訪問するまで、倉敷紡績(倉紡)のことを知らなかった。大原美術館の創設は、倉敷紡績なくしては語れない。倉敷アイビースクエアにある「倉紡記念館」を訪れたのは、極めて有意義だった。
明治維新により、倉敷の経済が危機に直面した際、三人の青年が地方産業開発を検討、「紡績業を起こすべし」との結論に達した。村の有力者と交渉した結果、大原幸四郎が倉敷紡績の創業に関わったという経緯が、端的に理解できた。
倉敷紡績の、当時の経営理念、社章の意味、福利厚生の充実や、社会貢献の充実……。キリスト教の理念のもと、今で言うCSRを念頭に置いていたということなど、興味深い逸話がわかりやすく展示されている。一部、写真を撮ったので、ぜひ読んでいただきたい。
特に社章の意味するところには、心を打たれた。
昨日、梅光の学生たちに、「海外に出るからには、日本のことを知るべきだ」「歴史を知ることは大切」「過去の経緯を知らずして、現在の国際関係は理解できない」「特に明治維新から150年に亘る歴史を、しっかりと勉強すべし!」などと説いた矢先。
「おまえもな!」と、幾度となく心中で自らに突っ込みつつ、歴史的な記述を読み進めるのであった。
ふらりと入った「倉紡記念館」だったが、感銘を受ける点の多い展示物ばかりで、とても勉強になった。倉敷の背景を知る上では、ぜひとも足を運ぶべき場所だと思う。
One of the reasons that I visited Kurashiki this time is that I was interested in the Ohara Museum of Artis. The museum was established in 1930 by Magosaburō Ōhara as Japan's first museum for Western art. I enjoyed the paintings of El Greco, Monet, Matisse, Gauguin, and Renoir etc. The museum also presents Asian art and contemporary art. It was really fantastic place to learn the history of Western art in Japan!
大原美術館は、小規模ながらもすばらしい。という程度の、実に浅薄な知識しかないまま訪れたわたしは、またしても、たいへんな衝撃を受けた。
エル・グレコの作品は、世界各地の美術館で目にして来たが、ここに所蔵されている『受胎告知』にはひときわ、心を引きつけられた。
◯大原美術館は、1930年(昭和5年)、倉敷紡績経営者である大原孫三郎により、「日本初の西洋美術を公開展示する美術館」として誕生した。
◯美術品を収集したのは、洋画家であった児島虎次郎。孫三郎の経済的支援により、自らの画業に励む傍ら、二度の渡欧で、クロード・モネやアンリ・マティスらから「直接」作品を購入した。
◯そもそもは、虎次郎が絵画購入を孫三郎に勧めた。日本の洋画家の育成と、西洋の油絵を日本にもたらしたいという意図があった。
◯購入した作品の多くは、虎次郎が渡欧した1920〜1923年当時に活躍した画家のものだったが、エル・グレコの作品だけは時代を300年遡り、高価なものであった。
◯当時は欧州でも、グレコに対する評価は決して高いものではなかったらしいが、虎次郎は作品の力を予見し、『受胎告知』の購入を孫次郎に打診した。
◯虎次郎は、欧州滞在の拠点を、フランスのパリではなく、ベルギーのゲントにしていた。
◯大原美術館は、西洋絵画のほか、児島虎次郎本人をはじめとする日本人の洋画家らによる作品も所蔵されている。またウォーホルやリキテンスタインなどのポップアートなど、近代から現代に至る美術品も所蔵し、現在も進化を続けている。棟方志功の作品も多々収蔵されていた。
◯先月、パリのロダン美術館を訪れたときに、最も気に入った作品のひとつである『歩く人』のブロンズ作品が庭に展示されていて驚いた。
……書き始めるときりがないが、関心のある方はぜひ、サイトなどで詳細をご覧いただきたい。
私事だが、わたしはベルギーが好きだ。過去に1度目はドライヴ取材で1周し、その後、アルヴィンドと一緒に、ベルギーをやはり車で1周した経緯がある。いずれも20年以上前の話しだが。
芸術作品の宝庫でもあるベルギーは、建築物もまた歴史を偲ばせる味わい深いもので、特にゲントはわたしにとって、大好きな場所のひとつである。
ベルギー拠点だったからこその、児島虎次郎の芸術嗜好ということが、『大原美術館で学ぶ美術入門』にも軽く言及されており、諸々、とても興味深い。
こぢんまりとした美術館ながら、ひとつひとつの作品が極めて印象深く、心に染み入った。また大原美術館を構成する建築物そのものが、極めて重厚で関心を誘う。
この街もまた、改めてじっくりと訪れたい場所のひとつである……が、世界中にそんな場所が無数にある。旅をすれば、人生の短さもまた、改めて痛感するのである。
※大原美術館は館内撮影禁止につき、庭や外観の写真を掲載している。
Before I left Kurashiki, I stop by a “Cat Cafe” and came to Nagoya to stay overnight. I will go to Ise tomorrow morning. Quite busy traveler!
倉敷を去る前に、うっかり猫カフェに立ち寄ってしまい、「ひと猫浴びて」から新幹線に乗り込む。今夜は名古屋に1泊し、明朝、伊勢へと向かう。下関から4泊すべて異なる街に滞在という、なかなかにタフな旅ではあるが、それなりに楽しい。
今日は観光メインだったので、食事は適当にすませてしまった。昼はオーガニックカフェでオムライス。可もなく不可もなく。
夜は乗り換えの岡山駅で「ぶっかけうどん」。これは予想以上においしい。
そしてホテルで飲む名古屋の地ビール。うまい!。
なんだか出張中のサラリーマンみたいな夜である。それにしても、野菜が足りない。インドで毎朝作って飲んでいる、「オーガニック野菜&果物そしてスーパーフードたっぷりのコールドプレスジュース」が恋しい。あれを日本で売ったら1杯2000円は軽くするな、と、毎度思う。
今夜は、初の「お伊勢参り」に向けての予習をするつもりが、倉敷の復習で終わってしまった。睡眠不足は大敵だ。そろそろ寝よう。