ロックダウン65日目。軟禁生活67日目。5月もこの週末で終わる。猛暑に加えて水不足だった昨年に比して、暑い時期は短く、ここ数日は、夜になると雨が降るバンガロール。朝晩は涼しくなり、過ごしやすい気候になった。本当に、ありがたいことだと思う。
我々夫婦が健康でいられるのは、もちろん、健康的なライフスタイルを心がけているというのもあるが、それ以上に、この気候が、身体にいいのだと思う。
中学&高校時代にバスケットボールで痛めた腰痛は、30代のころ、ニューヨークでもワシントンD.C.でも、年々、ひどくなっていた。特に冬場は悪化し、常時、ぎっくり腰のような状態になっていたものだ。
40代になり、バンガロールでアーユルヴェーダのトリートメントを受けるようになってからほどなくして、ほとんど痛みが気にならなくなったが、これはアーユルヴェーダの効果に加え、身体の負担が軽い気候のおかげだとも思う。
肌の調子にしても然り。先日のみちるっちとのインスタライブでは、主にはローズウォーターをふりかけるだけの、わたしの雑なスキンケアを紹介したが、わたしは特殊かもしれない。繊細で乾燥肌の人が多い日本人女性は、わたしが言うまでもないが、ご自身の肌のタイプに合わせて、しっかりと保湿されたし。
わたしは、米国生活の10年間で、乾燥した気候に耐性ができていたので、インドに来ても特に問題はなかったが、駐在員夫人の間では「1年間で3歳老ける」といった話が語り継がれていることも耳にする。15年住んでいるわたしは、45歳プラスの計算か! と突っ込んだりもしてみるが、まあそれくらい、厳しく感じる方もいらっしゃる……ということに、一応は言及しておく。
いずれにしても、インドは広く、その土地によってライフスタイルは多かれ少なかれ異なる。たとえばムンバイの、特にモンスーンの時期を含む半年程度は、モイスチャライザーどころか、ローションもなにもつけたくないほどの壮絶な湿気だ。
かつてバンガロールとムンバイとの二都市生活をしていた2年間の記憶も、ムンバイの重い空気との戦いが、皮膚感覚として残っている。無論、ムンバイは、その暮らしにくい気候をしてなお、魅力的な街で、わたしはいつでも訪れたいのではあるが。
一方のデリーは、特に冬場から初夏にかけての乾燥がすさまじい。インスタライブでも話したが、今年の1月と2月、義父の他界で訪れたときにも、肌の渇きに悩まされた。気がつくと、皮膚の表面がパリパリになっているのだ。
その皮膚を、DASTKARで購入したセーラムが一瞬で癒してくれたことも伝えた通り。ライブでは「現在入手できない」と話したが、動画を編集した際、amazon.inで買えることがわかって紹介した。他の人に合うかどうかはわからないが、少なくともわたしには、本当によく合った。追加注文したので、心置きなく、残りを使える。
●First Water Pure 21 Face Serum
乾燥肌の人には、セーラムよりもオイルの方がいいかもしれない。
●First Water Pure 21 Face Oil
というわけで、ご興味のある方、ぜひお試しを。
赤いバラの花の「盛り合わせ」は、BigBasket.comで買ったもの。プジャー(儀礼)用の花が、量り売りされているのを、ときどき買って、こうして飾る。これだけで50円もしない。
5月27日は、2004年に他界した亡父の命日だった。母と妹には、大濠公園にある『レストラン花の木』でランチを楽しんでもらった。お店の方から、わたしの分(いや、父の分?)のドリンクも出していただいたようで、その写真が届いた。
花の木は、1953年に創業された福岡で初の本格的なフランス料理の店「ロイヤル中洲本店」が、その前身。現在は大濠公園の池のほとりにあるが、
「名設計家・岡田哲郎氏と舞台衣装家・真木小太郎氏の共同作業に基づき、株式会社竹中工務店により施工されました。一階は喫茶、二階でフランス料理を提供し地元著名人の人気を集めました。オープンから3か月後には女優のマリリン・モンローとジョー・ディマジオが新婚旅行を兼ねて福岡米空軍基地慰問に来福した際に来店されました。(同店ホームページより抜粋)」
という、その本店を訪れてみたかった。
今回のCOVID-19の影響で、ロイヤルホストが多数、閉店するとのニュースには、心が痛んだ。新天町のロイヤルを端緒に、思い出が尽きない。ロイヤル及びロイヤルホスト、創業者の江頭匡一氏の話だけで、1時間以上は軽く語れるので、このくらいにしておこう。願わくば、秋の一時帰国時に、わたしもまた訪れたい。