昨日は、友人宅に招かれてのパーティだった。バンガロール中心部、UBシティの隣に最近完成したキングフィッシャータワーだ。先日焼いたクリスマスケーキを小分けにラッピングしてお土産に持参した。
エントランスを開くと目前に飛び込む市街の眺望。流れ込む風も心地よい。わたしはニューヨーク在住時、52階建ての18階に住んでいた。そのとき、斜め上の部屋が発火元の火災に直面した。幸い延焼による被害は免れたものの、その後、911を身近に経験したこともあり、高層ビルディングが苦手になっていた。
しかし、ここでは、非常に「いい気」を感じた。
ホストのサチン・バンサルは、インドのEコマースのパイオニア、フリップカートの創業者の一人だ。今は別のビジネスをしているが、彼らがインドの小売市場に与えた影響の大きさは、計り知れない。この件について書き始めると終わらなくなるので、割愛。
過去数十年の都市化に伴い、多くの樹木が伐採されたとはいえ、バンガロールにはまだまだ緑がたくさん残っている。このアングルから市街を見下ろすのは初めてのこと。
カボンパークの緑の向こうに、カルナータカ州庁舎(ビダーナ・サウダ)や、赤茶色の高等裁判所などがが小さく見下ろせる。ほぼ一年中、窓を開け放ちていられるデカン高原、最高。との思いを新たにする。
このご時世、パーティで集まる人数も制限されていることから、ゲストは20数名と小規模なもの。
むしろ、顔なじみの人たちとゆっくり話したりできたのがよかった。そして毎度のダンスタイム。インドでは、社交を楽しむのも体力勝負だと、久しぶりのパーティで改めて実感する。
さて、今週末からは毎年恒例、アーユルヴェーダグラムに引きこもる。酒なし肉なし宴なしの年末年始もこれで11年目。我がことながら、メリハリの濃すぎるライフだ。
今年はかつてなく、思うところ多い一年の締めくくりとなりそうだ。
🌏思うところあって、COVID-19の現状などについて、ここ数カ月、敢えてあまり言及せずにきたが、今日は少し、触れておく。ここバンガロールは、7月ごろから感染者が増え始め、10月ごろがピークだった印象。複数の医療関係者の話によると、現在は感染者数が減少している模様だ。
とはいえ、油断も楽観視もできない。
ご存知の方もいるだろう。5月ごろ、占星術によって未来を読み解く14歳のインドの少年、アナンド・ロヒンギャくんの予測がネット上で話題になった。彼は2019年8月に動画を公開。11月に伝染病が発生し、世界各地に広がること、旅行やサーヴィス業界が大打撃を受けることなどを予測。
そして2020年の世界的感染と一時的な収束、そして「12月20日」に新しいパンデミックの発生に言及している。彼によれば、2021年3月31日まで続くという。
アーユルヴェーダ同様、5000年以上の歴史を持つ占星術。インドでは、占星術によってさまざまに大切なことを決める。結婚式、創業、引っ越し……。それは「非科学的」とは一蹴すべきではない、宇宙の摂理に則った行いでもある。
なぜこれを書いているかというと、昨日12月20日、英国で変異ウイルスが発生したとの記事を読んだからだ。
アナンド少年の予測は、残念ながら再び当たりそうである。折しも今日21日は、約400年ぶりに木星と土星が大接近する。その星の動きも多分、地球に影響を与えているのだろう。
アナンドくんによると、感染から身を守る方法は「有機野菜」と「うこん」を摂取して、免疫力を高めることだと説いていた。笑う人もいるだろうが、わたしはたいへん共感した。日本であれば「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を取り入れた食生活を送れば十分だろう。この件、今年動画を作り始めた当初、初々しくレポートしているので、コメント欄にリンクを貼っておく。
我が家ではすでに、そこそこ健康的なライフスタイルを送っているので、これ以上、免疫力を高める食生活は難しい。
あとは、心の在り方だろうと思う。
「親切」「共感」「笑い」「感謝」といった前向きな心の在り方は、心身の免疫力を高めてくれる大いなる要素だ。特に「親切」は、与えられる方も、与える方も、双方にとって幸せを生む。
「親切」のつもりが「お節介」だとか「余計なお世話」と取られかねない世において。その塩梅は難しい。
この点、まだまだ喜怒哀楽激しく、我ながら、たいそう未熟なので、改善の余地は大いにある。自分にも、人にも、やさしくありたいと思う年の瀬だ。