4月30日の最終日は、コプト地区で教会を訪問した後、今度はイスラム地区へ赴き、ガーマ(モスク)を訪れた。その記録を残す前に、気分を変えて、ヒエログリフの話題を。
ヒエログリフとは、古代エジプト語の象形文字(アルファベット)のこと。ギリシア語で「神聖」を意味するヒエロスと、「刻む」を意味するグリュペインが語源だという。ナポレオンがエジプトに遠征した際にロゼッタ・ストーンを発見、1822年にフランス人のシャンポリオンがヒエログリフの解読に成功した。
アスワンを起点に、ルクソール、カイロ近郊と、短い間にも複数の遺跡を訪れるなか、神殿や墓、石碑や彫像などに刻まれた大小さまざまなヒエログリフを目にしてきた。
ヒエログリフは「記すと力を持つ」とされているという記述を目にして、俄然、興味が高まった。カイロの書店で本を購入し、とりあえず自分や夫の名前を書く練習をしてみた。これが楽しいし、気分転換になる。
もちろん、ヒエログリフだけでなく、石に刻まれたレリーフの絵画や記号なども興味深く、ゆっくりと眺めたいと思わされるものがたくさんあった。
ところで、神々やファラオの名など、聖なる名前は「カルトゥーシュ(cartouche)」という囲みが施されている。最後の写真がそれだ。これはアスワンのコム・オンボ神殿 (Kom Ombo Temple)にて撮影したもの(詳しくは、[Egypt 13]参照)。カルトゥーシュは小銃の弾薬筒を意味するフランス語で、英語ではカートリッジ (cartridge) に該当する。
このカルトゥーシュを模したペンダントを、ホテルのジュエリーショップで購入。当初は、カジュアルなシルヴァー製にしようと思っていたが、友人らが購入していた18金のそれが、とてもすてきだったので、ついつい影響され😅、奮発した。
一面はMIHOのヒエログリフ。一面は、わたしが気に入った記号のうちの4つを選んだ。上から生命の鍵(Ankh)、古代エジプトで太陽神の象徴とされた聖なる昆虫スカラベ(scarab)、エジプトの国花スイレン、そして最後はハヤブサの頭をした神ホルスの左目。
指輪も、ホルスとホルスの左目が施されているものを見つけ、そのデザインがとても気に入ったので購入した。これらはお守りがわりのジュエリーとして、大切に身につけようと思う。
🇪🇬ヒエログリフを解読「エジプト学の父」の功績(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOLM210MW0R21C22A1000000/
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