これまで、この地を「マイソール(Mysore)」と記してきたが、正式名称は「マイスール(Mysuru)」だ。ボンベイ(ムンバイ)、カルカッタ(コルカタ)、マドラス(チェンナイ)……と、インドの都市名は英国統治時代に改称された。しかし、独立後は徐々に旧称が復活している。たとえばバンガロールの場合。「ベンガルール」に戻されることは2006年に決定、2014年にインド政府の正式認可を受けて改称された。同時期にマイソールもマイスールに戻されている。
とはいえ、一般に会話をするときに「ベンガルール」「マイスール」を使う人はほとんどおらず、慣れ親しんだ英語を使うのが主流だ。一方、空港名や公的機関は正式名称を採用しているので、事情を知らない訪問者にとっては紛らわしい。
さて、このたび2日間に亘って開催されている第8回Mysuru Literature Festival。主催はマイソールにある「Mysuru Literary Forum Charitable Trust」だ。同非営利団体は、読書習慣の発展や識字率の向上などを目的として、2017 年に発足された。貧困層の教育支援をはじめ、孤児院や障害者施設の訪問と読み聞かせなどを目的としたブッククラブも結成されている。
創設者はShubha Sanjay Urs。彼女とは、先日わたしがジュエリーショップで開催した「日本を語る」トークイヴェントにて知り合った。日本文化にも関心を持つ彼女が、ゲストとして出席してくれたのだ。それが契機となり、今回、わたしもパネリストの一人として招待された次第。
初日の昨日は、いくつかのプログラムに参加した。途中、ランチや休憩に抜けたりしつつも、学ぶこと多く。夜は、関係者が集まってのカクテル&ディナー。本日の午後、わたしと共に登壇するパネリストたちとも初めてお会いした。
クールグのジャングルで、象をはじめとする動物たちと共に共存する夫婦の話しに感銘を受けた。フランス人の夫とインド人の妻。真にエコロジカルなライフを何十年も続けているという。
さて、本日午後の、我が出番。テーマは漠然と、各々色濃いキャリアのある女性たちが集っての、経験談を分かち合うというもの。モデレータがその場の状況を見ながら、質問を投げかけるという流れになる模様。
わたしも何を話すことになるのか、自分でもよくわからないのだが、臨機応変は得意分野につき。この珍しくもユニークな状況を、「なすがまま」に楽しもうと思う。
🇮🇳
グループ写真は、本日、共に登壇する女性たち。2人で写っているグリーンのドレスを着た女性は、先日わたしの「着物とサリーの比較展示会」の記事を書いてくれたThe New Indian ExpressのジャーナリストのMonikaだ。ご縁は繋ぎ繋がる。
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