一昨日は、ヤラハンカの新居にて、ミーティングを予定していた。横浜を拠点とする一般社団法人日印女子フォーラム代表の大場多美子氏からのご依頼で、バンガロールに関する情報をご提供すべく、数時間、ご対応するつもりであった。今回、芸術関連のプロジェクトでのご来訪につき、「月光ライブラリ」に所蔵している資料などをご覧いただきこうと思っていた。
ところが前日になり、新居のコミュニティで電気系統の工事が行われることから、停電と断水になることがわかった。なかなかに、タイミングが悪い。しかし、インドでは、このような不測の事態は日常茶飯事。不可抗力の予定変更やトラブルを「怪我の功名」にしてこその、有意義なライフ&ビジネスだ。「さあらば」とフレキシブルに次の案へ移行した結果、「災い転じて福となす」ことが少なくない。
とはいえ、「なんで、よりによって明日?」と、少々、悪態をつきつつ、速やかに予定を変更。
待ち合わせの場所を、英国統治時代に創設された由緒ある社交クラブ「バンガロール・クラブ」のロビーに変更。ここは、バンガロールの歴史をお伝えするのには好適な場所。会員と、そのゲストしか利用できないので、「特別な場所」という雰囲気を楽しんでもらえるのもよい。
大場氏とご同行されていたのは、画家の西森禎子氏と、アナウンサー/舞台俳優の木内琴子氏。わたしがバンガロールを語るよりも、わたしが御三方のお話を伺いたいところだったが、時間にも限りがある。瞬く間に時間が流れ、本来はここで解散……のつもりであったが、わたしも夕方の予定まで時間があったことから、最寄りのミュージアムにご案内することにした。
ここでも幾度となく記してきたMAP (Museum of Art & Photography)。つい10日前、創業者のAbhishekの誕生パーティの様子をアップロードしたばかりだ。運よく火曜日は全館、無料で開放されている。これはなかなかにいいタイミングだ。
小降りだった雨が止み、高原の風が涼しく、陰りあるモンスーンの空が美しい。バンガロールは渋滞が多い……のは事実だが、車窓からの光景を眺めつつ、諸々ご説明するのには好適な時間である。バンガロール都市形成の概要や昨今の様子などをお伝えしつつの移動時間だ。
ミュージアムは1時間程度を過ごすのに適度な広さ。インドの芸術品がヴァラエティ豊かに所蔵されているので、短時間に時空を超えた展示を体験できる。特別展の見学、常設展では「手で触れられる作品」なども楽しまれた。
時間があれば、見晴らしのよい最上階のカフェでお茶や軽食を楽しむのもよい。グランドフロアのミュージアムショップでは、「バンガロールならでは」のギフトも購入できるのでお勧めだ。
折しも、わたしの夕方からの予定が、CINNAMONに近いことから、そちらもお連れし、そこで解散することにした。結果、お買い物なども楽しまれ、充実した時間を過ごしていただけたようだ。大場氏は2度目、西森氏と木内氏は初めてのバンガロール。よい第一印象を受けてもらえたならば幸いだ。
通常、視察旅行のコーディネーションの様子をソーシャル・メディアでシェアすることはない。今回は、御三方の了承を得て掲載している。百聞は一見にしかず。クライアントの目的に沿いつつも、ほとんどの日本人が知る機会のないインドやバンガロールの側面を伝えつつの視察旅行は「プライスレス」だと、手前味噌ながら、改めて思う。
OKaeri Venturesの視察コーディネーションも、本腰を入れたいと思いつつ、Muse Creationの日印交流プロジェクトも力をいれたく、自分が足りない。バンガロールに長期的に暮らす予定の日本の若者を対象に、次世代育成にも力を入れたいところだが……みんな、去って行くからな。未来の在り方、要検討だ。
🎨MAP/ Museum of Art & Photography バンガロールに芸術の拠点が誕生。(2022/12/10)
🎨ACT MUZ企画でミュージアム見学。『ラーマーヤナ』を軸に学ぶ、時空を越えるインド世界の今昔
🌳バンガロール探訪 Explore Bangalore 001
道中の光景ほか、英国統治時代の面影を残すBangalore Club, Taj West End, Cinnamon
🛍Memories of Muse Charity Tiny Bazaar 2020/ 小さなチャリティバザールの、小さな思い出@シナモン
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