鮮やかな青空と、澄んだ空気が心地よい日曜の朝。少し冷え込む朝晩につき、温かな日溜まりがありがたい。
急速な都市化により、バンガロールの空気は確かに年々、悪くなっている。しかし、日曜の朝は、街の往来も少なく、いつもよりは静か。
高原という地形のお陰で、風が通り、空気が循環しやすいせいもあるだろう。こうして自宅の庭にいる限りにおいては、空気の悪さを感じることない。激減したとはいえ、緑もまだまだ、豊かだ。
年初からデスクワークが続いているものの、金曜日は久しぶりにミューズ・クリエイションのメンバーが集っての、活動日だった。日本へ一時帰国していた人、旅に出ていた人が、徐々にバンガロールに戻り始め、いつものように20数名が集まった。
2月15日には、毎年恒例のジャパン・ハッバ(日本祭り)が開催される。ミューズ・クリエイションは結成以来、一昨年、昨年と、参加して来た。3度目の今年もまた、手工芸品の販売と、ミューズ・クワイアの歌の披露を行う。とはいえ、開催まであと1カ月ほどしかない。新年早々、各チーム、準備の開始である。
布や紙の作品を販売するほか、書道や折り紙のデモンストレーションなども行う。ジャパン・ハッバは、一般のバザールとは違い、販売がメインというわけではなく、地元の人たちとの交流が大切な催しでもあるのだ。
ミューズ・クワイア(チーム歌)は、今回、曲に合わせて踊りも盛り込むこととなり、有志メンバーが特訓を開始するようだ。そのときどきで、talent、才能のある人が多いミューズ・クリエイション。日本でダンスの先生をしていた人もいて、彼女が指導をしてくれることになった。
金曜日のサロン・ド・ミューズだけでは時間が足りないので、別の日にも拙宅に集まることになり、わたしもちょっと、参加してみようと思っている。楽しみだ。
ティータイムのためのおやつ。毎度、ふぞろいのいちごたち。キウイを買い忘れたので、ミントで色を添える。
いちごの季節は限られているので、食べられるうちにと、いちごのショートケーキ風を再び。そのまま食べると酸味が強い地元産のイチゴだが、風味はしっかりとしているので、いつものように、軽く砂糖で煮てみたり、こうして生クリームに添えたりすると、いちごの味が引き立つ。
クリームとイチゴを挟んで、数時間置いておいたほうが、いちごの香りが際立ってくるということも、ここ数回の「実験」によって立証された。何度か繰り返して作ってみないことには、コツがつかめないものである。特にインドのように、素材も電力も不安定な場所においては、そのときどきで、仕上がりが異なってしまうがゆえ。
さて、今年もまた、しっかり寝て、しっかり食べ、しっかり働き、しっかり遊んで、更にはしっかり学びつつ、しかし時間に追われるのではなく、走るのではなくせいぜい早歩きで、ときに立ち止まり周囲の光景をゆっくり眺めつつ、「心の余裕」を損なわず、進んでいこう。
NORAの存在は、余裕の、ひとつの象徴のようでもある。彼女が我々の生活に入り込んで来たことも、それなりに、意味があるように思える。というわけで、今朝のNORAの様子など。
こら、やめなさい! と言われて引き下がったかのように見せて、
と、元ヤン(元野良)の凄み。
すみませんすみません。もう撮りませんよ! もの言わぬ植物でも撮りますわ。
このヤシの木に絡み付いているポトスのような葉が、胡椒なのです。この緑の実、どのタイミングでどうすれば、胡椒になるのかわからず、そのまま放置中。それにしても、自宅の庭で胡椒が採れるなんて、考えてみればユニークだ。
そうこうしているうちにも、キッチンからいい香りが漂って来た。そろそろパンが焼けるころだ。今日もまたデスクワークだが、概ね、のんびりと、過ごそう。