昨日の昼頃、福岡から羽田に飛んだ。上の写真は、夕べのものだ。日本で流行っているらしいラグビー選手のポーズだとのことだが、わたしは知らなかったので、なにをやらされているのだか、よくわからず、言われるがままのポーズ。
去年は、行くつもりのなかった東京へ弾丸1泊旅をした。というのも、このメンバーに会うために。そうまでしてまで、会いに行く必要があったのか、とあとになって思ったのだが、あれほど「流れ」になにげなく巻き込まれたこともないだろう。
今年は、夫もおらず一人旅。東京滞在もゆっくり5泊6日。初日にエネルギーを消耗するのではないか、との懸念もあったが、それはそれである。
空港では、ローカルフード探検隊のU-KO隊員の一人娘、Mさんが、迎えに来てくれた。昨年は、空港で一緒にお茶をするにとどまったのだが、今年は一緒にランチである。
バンガロールに住んでいるときは中学生だった彼女も、来年は大学生。受験のあれこれで立て込んでいる中、わざわざ会いに来てくれた。しかも、かわいらしいブーケまで贈ってくれて、とてもうれしい。
彼女がバンガロールの補習校に通っていた頃、たまたま国語の先生がご不在だったときに、2度ほど助っ人で先生のヴォランティアをしたことがあった。そのときに子供たちに、桜をテーマにした作文を書いてもらった。今、過去の記録を検索したら、5年前のことであった。
■チャリティ・ティーパーティ/補習校で「桜」作文 (←CLICK!)
今回、彼女のレポートを読ませてもらって、この5年の成長ぶりに、本当に驚かされた。こまごまと書きたいところだが、個人的なことゆえ触れない。しかし、子供たちの1年1年の大切さ、適切な「栄養」を与えることで、ぐんぐんと成長する可能性のある豊かさについて、思い巡らさずにはいられなかった。
インドでの経験を前向きに生かして成長している彼女を、最早「姪」を見守る伯母の心境だ。
さて、彼女と別れ、六本木へ向かい、ホテルにチェックインしてひと息ついたあと、今度は銀座へと足を運ぶ。
U-KO隊員のチョイスである。そもそも、店選びの選択肢がすごかった。おもしろすぎるので、ここに転載させてもらう。
1.監獄レストラン(渋谷か上野)でハロウィンと50歳の祝い
2.モンゴル居酒屋(関内)のゲル・コスプレ可
3.なまはげ居酒屋(銀座)でカマクラに入ってきりたんぽ・ショー有
4.日本で一番高いインド飯
どう考えても、わたしを外国人とみなしての、店選びとしか思えない。50歳の祝いが、50歳の「呪い」にしか見えない。監獄レストランは落ち着いて飲食&会話ができそうにない。モンゴルは、行ったことがあるだけに、ひたすら羊料理で、決して料理がおいしいとはいえないのではないか、と予想される。インドから来たわたしが、「一番高い」という意味不明な格付けがされているインド料理店も、行く理由がない。
即ち、消去法で残されたのが、なまはげであった。
他の候補を出す勇気と熱意は、もう、他の参加者には残されていそうになく、なぜか流れで「なまはげ」に決まった。なまはげのショーもあるらしい。
Facebookのグループのやりとりで、「なまはげ」「なまはげ」とやりとりをしているうちにも、なぜか愛着を覚え始めた。
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U-KO:予約しました。ちょっと舞い上がってしまい、電話口で「ナマステのショーは何時からですか?」と聞いてしまった...
MIHO:そうか。なんかこう、ナマハゲにシンパシーを感じていたのは、ナマステだったか! って、おかしいやろ、ナマステショー!!
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といったやりとりを経ての、1年ぶりの再会だ。
昨今の日本では、ハロウィンがやたら盛り上がっているとのことで、U-KOさんが「被り物」なども用意してくれていた。
なまはげショーがはじまると、子供たちがぎゃあぎゃあ叫びだし、小さい子は泣き出すなど、迫力満点の阿鼻叫喚だ。大げさだ。
ともあれ、大人も子供も、やたらと盛り上がる。みなが大量に撮影するが、どれもこれもピンぼけで正体不明。なまはげが巨大なモップにしかみえないもの、多数。
きりたんぽ鍋、その他、料理は想像していた以上においしかった。というか、想像すらできていなかったのだが。
なにがうれしいって、誕生日から最早2カ月も過ぎているというのに、誕生日を呪ってもらえたこと。いや、祝ってもらえたこと!
もはや大切なのは、「誕生日」ではなく、「歳」であるから、今年いっぱいは、誕生会、ウェルカムである。
というわけで、しつこく50歳を祝われる。当然、店の人も周囲の人たちも、今日がわたしの誕生日と思っているようであるが、それはそれだ。子供たちからも、「なますて〜!」と祝ってもらった。
しかもこのケーキ、友人たちがわざわざ「名店」から購入して来てくれたもの。うぎゃうぎゃと羽目を外して騒いでいる身を覚醒させる「おいしい!」チーズタルト、フルーツトッピング、であった。
ほとぼりが冷めたころ、店のマネージャーらしき人がやってきた。
実は、なまはげ2名の青年が、今日、二人して誕生日だということで、祝ってやって欲しいということである。よくわからん事態だったが、めでたいことなので、さっきは確か「300歳だ」とか言い張ってた、実は20歳前後の若者らを祝ってやったのだった。
なぜか我々のテーブルに運び込まれる、なまはげらのバースデーケーキ。
そしてなぜかわたしが読み上げて、贈呈するのである。
彼らにとっては「サプライズ」ゆえ、
「え〜! なんで知ってるんですか?!」と動揺しつつ、驚いていた。
知らんよ。
今、頼まれただけ。
と、突っ込みつつも、祝福しておいた。
そんな次第で、なまはげナマステ東京ナイトは、よくわからないコンセプトのまま、ただ阿呆のように大笑いの連続で、幕を閉じたのだった。
上の写真、ちょっぴり『セント・エルモス・ファイアー』っぽい。
ではみなさん、また来年、お会いしましょう!