超久しぶりのうさぎのアリスです。
マルハンさんちのある南インドのバンガロールは、かつては「ガーデンシティ」とか「エアコンシティ」とか呼ばれていたそうです。なぜなら緑がいっぱいで、デカン高原の風が吹き抜ける涼しい街だったからです。
でも今では「ガベージ(ゴミ)シティ」とか言われてますよ!
しかもエアコンシティ? どこが? ってな暑さなんです!
みほさん曰く、ずっと遠い昔を遡ると、ここは乾いた、暑い土地だったそうです。けれど、人間の手によって、涼しい場所になっていたようですよ。
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◎16世紀、ケンペ・ゴウダ1世が、バンガロールを構築するにあたり、水が少ないことからたくさんの人工湖を作った。
◎18世紀、ティプー・スルタンがマイソール王国を統治していた時代に、ペルシャやトルコ、アフリカ大陸、南アメリカなどから運び込まれた木々や植物が植えられた。
◎英国統治時代に、緑化が整い、緑豊かな高原都市に。ガーデンシティ、エアコンシティと呼ばれるインドで最も暮らしやすい都市と位置づけられた。
【過去のブログ:参考資料】だそうです。
■ラルバーグ植物園ツアー。30億年前の地球の名残。
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といった経緯で、ここ100年余りのバンガロールは、大樹が生い茂り、街のどこを歩いても、大きな緑の屋根に包まれているような塩梅だったそうです。
街を歩くのに、どこにいても、日傘や帽子がいらないくらいの、木陰ばかりだったなんて、今では考えられません。
この10年余り、人口が倍以上にも増えて、都市化が進んで、新しいビルディングがたくさん立ち並んで、樹木はバサバサと切り倒されました。ゴミもどしどし増えています。
鋭い太陽の光は、遮るものがありませんから、大地に容赦なく降り注ぎます。ですから、暑くなっても仕方ないんです。
みほさんは常々、
「この暑さは、人間のせいだから、文句は言えないね」
と言っています。幸いみほさんちは、グランドフロアで天井が高く、庭もありますから、今でもエアコンなしで凌げています。
猫らは毛皮に包まれていますから、一段と、暑苦しく見えますね!
ところで1カ月前に造園工事をしたお庭ですが、まだまだ緑は成長しきれていません。「化学肥料」というものをまくと、1週間もしないうちに、みるみる伸びるものらしいのですけれど、みほさんは「オーガニックの肥料」を使っているので、時間がかかるそうです。
もしも化学肥料を使うと、猫らが口にして、命に関わってしまいます。化学肥料はたいへん強いお薬なのだそうです。なので、自然に任せて、ゆっくりと根っこが生えて、伸びて、緑が生えて来るのを気長に待つのだそうです。
でも、赤いカンナの花などは次々に咲いて、庭を彩っていますよ!
ところでこれまでは、毎日、庭師の息子が庭の掃除に来ていて、水撒きをしていましたが、彼は庭師ではなく息子、なのでガーデニングの知識がなく、これまで何度となく植物をダメにしていました。そもそも、この息子は植物に対する愛情や好奇心が皆無、なのだそうです。ですから、植物が育つわけがありません。
庭師は、「アル中」で来なくなってしまったのだそうです。アルコール中毒、というものだそうです。
みほさんはこれまで何度も、新しい庭師を雇おうと思いましたが、息子が大学に通う学費が必要なので、仕方なく雇い続けていました。けれど彼が無事卒業し、就職するようなので、庭師も交代です。
これからは週に1度、専門の庭師が来ます。それ以外の日は、みほさんかメイドさんが水撒きをします。みほさんは、水撒きが好きらしいので、毎日、朝と夕方のそれぞれ30分間、楽しげに歌を歌ったり、猫らに話しかけたりしながら、水を撒いています。
ROCKYとJACKは水遊びが好きです。濡れるのはいやなようですが、じわじわとみほさんに近づいていって、水をかけられては、うひゃ〜っと、大慌てで逃げます。
JACKは、濡れた足でフロアを走り、つるんと滑ってスライディングしたりして、まるでマンガみたいですよ。
JACKはずいぶん、大きくなりましたよ〜。よく食べますが、今のところはスリムです。
NORAとROCKYは、相変わらず、付かず離れず、仲良しです。
JACKは小さいころ、NORAを怖がっていましたが、このごろは大きくなったので、果敢に飛びかかっていったりします。そのたび、NORAは疎ましがっていますが、JACKは「空気が読めない」ので、NORAにいちいち接近します。
JACKはNORAやROCKYのシッポで遊ぶのが好きなんです。くつろいでいるところでシッポを触られるのは、本当に鬱陶しいですよね。
JACKは人のいうことを決して聞きませんから、みほさんたちのベッドの蚊帳の上にジャンプして、形を崩してしまいます。すでに、いくつも穴が空いています。その穴から蚊が入ったら、もう、蚊帳とは呼べませんね。
ここは、書斎のバルコニーです。猫らはここからの眺めが好きなので、みほさんが台を重ねて見晴し台を作ってやりました。ROCKYがくつろいでいると、JACKがやってきます。
これは、お台所の電気を取り替えているときのこと。脚立を持ってきたら、ROCKYが真っ先に上ります。ROCKYは相変わらず、大きな瞳がチャームポイントです。
猫らは毎日、みほさんお手製のごはんを食べているのですが、人間がごはんを食べていると、お腹いっぱいでも迫ってきます。この日は「マナガツオの塩焼き」でした。焼きたてができ上がったところで、まるおさんが、仕事の電話を始めてしまい、みほさんは待ちきれず、一人で食べ始めました。
すると、ROCKYとJACKが、みほさんを凝視して「魚ください攻撃」です。
まるおさんが電話を終えて、やってきました。まるおさんはインド人ですが、お箸の使い方がとても上手なのでそうです。ちなみに、間違ってみほさんの古いお箸を使ってます。
みほさんが日本の銀座というところにあるお箸専門店で買ってきた、まるおさん専用の箸があるというのに、ちっともわかってないそうです。
ごはんの途中にじ〜っと見つめられると、とても食べにくいものなのだそうです。
これは別の日に、まるおさんがデザートのミルク・アイスクリームを食べていたら、JACKが迫ってきました。
JACKは自分がまだ子どもなのをいいことに、ぐいぐいよじのぼってきます。
まるおさんが、指にアイスクリームを少し付けてなめさせたら、大喜びです。猫を甘やかしてはいけませんけど、人間もたまには甘やかされてたいので、ちょっとくらいはノープロブレムです。
一方のNORAは、ガツガツした弟たちの態度が我慢なりません。「ああはなりたくない」と、常々思っています。ですから、みほさんがごはんを与えても、相変わらず、気が向かないと、しらんぷりです。
のだそうです。
ところでNORAは、みほさんがピアノを練習していると、一緒に歌いにやってきますよ。
みほさんが弾き語りをしていると、一緒になってミャオミャオ歌いますよ。
……じゃまですね!
みほさんには、もっと猫らの写真をいっぱい撮ってもらって、「更新頻度」を上げさせてもらうようにお願いしたいと思います。
それではみなさん、ごきげんよう!