土曜日の夜、年に2回、ホテルのバンケットルームを借り切って行われるバンガロール日本人会総会(パーティ)へ赴きました。
この日は、駐在員のご夫人方が、インドの華やかな衣裳に身を包んで出席されます。わたしもまた、赤いサリーを着用しました。
これは、以前ここでも紹介したパルーシー(ゾロアスター教徒)の伝統的な刺繍が施されたもの。昨年、ムンバイの老舗店で購入しました。
衣類として、よりも、その伝統工芸の美しさが、やはり魅力です。
このサリーは、前回着用したパルーシーの黒いサリーとは異なり、身体のラインに合わせた刺繍が流れるように施されているところが「新しい感じ」です。
ちなみに前回の記録はこちら↓
■手工芸の極み。黒いパルシー刺繍の優雅なサリー。 (←Click!)
どちらもそれぞれに、独特の美しさがある一枚布です。
部位によって、隠れて見えなくなる部分までも、きれいな刺繍やビーズなどが施されています。
こうして見ると、なんだか画面がちらつくほどの派手さですね。実際の赤は、やや黒みがかっているので、決して「華美」という感じではないのですが、「どこが?」と言われそうですね。
しかし実際のところ、パーティーはみなさんそれぞれに、個性豊かなサリーやサルワールカミーズ、レンガーチョーリーを着て、会場は実に華やかで楽しかったです。
ところでこのサリー、昨年、ムンバイでクリスマスパーティに招かれた際に着用したのですが、そのときはドレスコードが「赤」だったので、本当に目立ちませんでした。
今回のパーティもそうでしたが、派手派手な人の中では、シンプルな欧米風のドレスの方が、むしろ目立ってすっきりと見える気がします。
次回は、クローゼットで眠っている、ニューヨークで購入した古いドレスを引っ張り出して着ようかしら、とも思いました。
ジュエリーは、インドの伝統的なデザインのゴールドを。これは、以前、義理の両親がわたしに贈ってくれたもの。義理の両親が来訪しているので、敢えてこれを選んでみました。
こちらは、お気に入りのリーフ型イアリング。シャラシャラとした感じが、古典的なデザインながらもすてきです。
それにしても。
インドに暮らす前は、ピアスホールすら開けておらず、ネックレスは肩が凝るからと身に付けず、せいぜい指輪とバングル程度だったわたしが、本当に、あり得ないほどジャラジャラとした女になってしまいました。
わたしだけでなく、駐在員夫人の方々も、お会いするたびに「派手度」が増している方が散見されます。みんな、派手に慣れて、目が、嗜好が、変わってしまうようです。
日本では決して着られないからこそ、インドで「別人」になりきり、華やかなお洒落を楽しむのは、とてもよいことだと思います。きっと。多分。