本日、友人(日本人)も誘って、先日、夫とともに訪れたテキスタイル・フェアを訪れました。
このようなフェアを訪れるのは初めてだという友人は、色と柄の渦に圧倒され、
「今夜、夢に出てきそう!」
と、感嘆していました。本当に、インドの布の迫力とはたいへんなもので、泳ぐ視線を固定するのがたいへんです。
一つ一つのブースをじっくりと見ていたのでは時間がいくらあっても足りませんから、「ここは!」と思うところに、直感で吸い込まれて行くしかない、という感じです。
母も早速、吸い込まれています。天然染料によるブロックプリントの店。比較的上品で落ち着いた色合いの布が見られました。
こちらはおなじみのチカンカリ刺繍。先日わたしが購入したもののように、布だけがあるといいのですが、すでにクルティになっているものしかなく。
母が欲しいというデザインがいくつかあったのですが、裁断が今ひとつだったので、諦めました。
母が次に吸い込まれたのは、カシミールのブース。毎度おなじみ、ドレスのマテリアルもありますが、母が欲しいのはシンプルなパシュミナのストール。
リーズナブルな物はたくさんありますが、「そこそこに質のいい手織りの物」がお勧めです。肌触りが全く違うし、温かさも格別なのです。
非常に小さく折り畳めるので、旅行のときなどにも便利。わたしが持っていた「ナチュラルカラー」のパシュミナを、母も欲しいと言っていたので、似たようなものを購入しました。
さて、今日のわたしが吸い込まれたのは、木綿プリントのブース。こちらの派手な花柄が気に入りました。
テーブルクロス?
ではなくて、サルワールカミーズのマテリアルです。木綿とあってリーズナブル。1500円程度です。
トップとボトム用の布に加え、デュパタ(ストール)もついています。柄に柄を合わせる。インドです。
友人も、同じ店で購入しました。彼女が選んだのは、落ち着いた色合いの、上品でかわいらしいもの。収穫があってよかったです。
あれこれと見るにつけ思うのは、ムンバイのKALA NIKETANは、実にクオリティの高い布が揃っているということ。
尤も「わたし好みの」であるのかもしれませんが、あの日の記録を見直すに、なんて美しいのだろうとため息が出てしまいます。
あのチカンカリ刺繍のマテリアルも、本当に格別。まだテイラーには出していません。服を作るときには、熟考しなければと、改めて思わされます。