さまざまな団体が主催する工芸品店が、
不定期で、しかししばしば開催されているアートスクール。
KARNATAKA CHITRAKALA PARISHATH。
かつては一人で、ここ数年はミューズ・クリエイションのメンバーと、
サリー発掘のツアーに出かけている。
ここでは伝統的な手織り、手刺繍のサリーが、
廉価で販売されている。
もっとも、非常に高度な技術が用いられた、
高級なサリーは少ないが、
数千ルピーでハンドメイドの商品が手に入るわけで、
サリー初心者にはうってつけだ。
オリッサ州のイカット(絣)、
グジャラート州のハンドブロックプリントやバンダーニ(絞り染め)、
西ベンガル州のカンタ刺繍、
ヴァナラシやウッタルプラデシュ州のバナラシシルク、
カシミールの刺繍もの、
ジャールカンド州のタッサーシルクなど……。
今日は備忘録として、写真を残しておこうと思う。
タッサーシルク(ロウシルク)。絹の風合いそのままに、光沢もやさしく上品。
バンダーニ(絞り染め)。華やかだけれど派手すぎず、品があるところがいい。
イカット(絣)。日本で絣というと、なんだか年配の人の衣類をイメージするが、このサリーは本当にすてき。試着した人にもとても似合っていた。
黒とピンクのコントラストが印象的。このワークは少々手が込んでいるので、他のよりもちょっと高価。それでも1万ルピー未満。絣を織る工程の手間を考えると、本当に廉価である。
こちらはカンタ刺繍。シルクが柔らかく光沢があるので、シンプルながらもインパクトがある。
そして、まさに「掘り出しもの」の1枚。西ベンガルの刺繍もの。フレンチノット。大きな袋に丸めてぐしゃぐしゃになって入っていた物を、発掘してもらった。白地には染みがついていて汚れているし、なにしろしわくちゃだけれど、ワークが丁寧でかわいらしい。なにより3000ルピーとお安いので、これはわたくし自らお買い上げ。クリーニングに出して、きちんとアイロンをかけてもらえば、きっと生まれ変わる。
そんなわけで、蒸し暑い中、お疲れさまのサリーツアーでありました。