今日は、FICCI FLOのバンガロール支部が主催するアートの展示会に参加すべく、久しぶりにBIC (バンガロール・インターナショナル・センター)へ赴いた。
FICCIとは、インド商工会議所連合会のことで、英国統治時代の1927年、インド財閥のG.D.ビルラらによって誕生した。創設に際しては、マハトマ・ガンディーも関わっていたという。ちなみにタタ財閥と並んでインドではよく知られるビルラ財閥は、ガンディーと深い関わりがあった。ガンディーが暗殺されたのも、ビルラ邸の庭だった。
先日の「からゆきさん」のトークでも言及したが、日本とインドの交流史でも必ず話題に出すムンバイの日本山妙法寺は、日蓮宗の藤井日達上人とガンディーを支援すべく、ビルラ財閥によって建立された。現在も、ムンバイの日本山妙法寺、およびその近くにある日本人墓地は、ビルラ家の支援によって維持されている。
FICCIは、中小企業や多国籍企業を含む、官民双方からの会員によって構成されている。本部はニューデリーで、現在、インド国内12州、世界8カ国で活動しているという。
いくつかの関連組織を擁するが、そのひとつが1983年創設の「FLO」。女性たちの起業家精神や、卓越した専門性を促進を目的にしているとのことで、ここバンガロールを含めインド全土に20の支部を持つ。
今回、FICCI FLOバンガロール支部のメンバーによる芸術作品の展示会が開催されるということで訪れた。複数の親しい友人らがメンバーであり、作品を出店している人もいる。
アーティストJayaの絵画は、これまで幾度となく紹介してきた通り、我々の新居、旧居を穏やかに彩ってくれている。この作品は、先日、我が誕生日を過ごしたナンディ・ヒルズにある寺院を舞台に、未来へ踏み出す女性の後ろ姿が描かれている。
20日のサリーと着物の展示会に参加してくれることになった「かぎ針編み」のエキスパートであるChanjeevも作品を展示していた。彼女は8歳のころ、伯母の影響で、当時、日本で流行していたかぎ針編みに開眼。日本の「雄鶏社」の本を参考にして、ひたすら編み続け、現在に至るという。
ところで、今日、わたしが着用しているのは、先週コンラッドホテルで開催されたFLOのファッションバザールで購入したジャイプルのブランドRitu Kediaの上下。7年前にジャイプルへ赴いた時にも、同ブランドのトップを購入した。着心地よく動きやすく、気に入っている。
昨今のインドは、すてきなファッションブランドが爆発的に増えているので、トレンドに追いつけていないのだが、このようなハンドブロック・プリントなどの「昔ながらの技法」は、やはり魅力的だ。模様違いも欲しくなった。